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…というかどういう経緯でそんな仕組みになったか興味がある。火災まで「受益者負担」って、そんなに税金払いたくなかったのか?>住民
極端に見えるが、アメリカならやりかねん感もあるので、これが彼の地の地方自治ではままあることなのかどうかも知りたい…。
日本の地方自治体で真似したがるところがでてくる前に。火災じゃなくても救急とかの公共防災サービスで。
阿久根市 [wikipedia.org]とか(あそこまで電波じゃないにしても東京都や大阪府でも)見ていて、地方自治体が法を無視して(あるいは隙間を縫って)出鱈目し始めた時、実際に阻止するとなると意外と大変そうだと思うようになった。
…なんと。だとするとアメリカの地方自治の現状はシムシティ(直接の住民税あり)以下なのか…。
そもそも日本と違い地方自治体のない地帯も多いんじゃなかったかな。地方自治体は必要なら住民が作るもので。アーミッシュとかもってないですよーと説明された気がする
日本も特別区民は市町村に当たる地方自治体もってないらしいからそういうものなのか知らないが
たぶん、今回の件は、自治体自体が無いです。州によって違いますが(以下全部そうですが一般的に)アメリカの州には郡が置かれていて、治安に関する責任者として、選挙により郡保安官が置かれます。消防サービスまでは提供しないことが多いです。
郡とは別に、住民投票により自治体(市)を設立することができます。自治体を設立すれば、市税を徴収し、市長や警察署や消防署などを置くことができます。郡保安官が持っている州権力は、自治体に委譲されます。
どこにでも自治体がありそうなイメージがありますが、実際には人口の4割程度、国土の大半に自治体がありません。今回のケースは、South Fulton市が近隣の自治体未組織地域に、有料で消防サービスを提供していた、ということでしょう。
「自治体がない」は想定外…。保安官もそうだけどアメリカって時々とんでもなく原始的な仕組みが残ってるからなぁ…。
元々国土が馬鹿広くて、しかも、大部分が荒野な国だからねぇ。荒野を開拓する→人が集まったら自治体を作るって流れで発展して、まだ、開拓出来る荒野が残ってるから、ある意味当然かと。
そういうLvの話をするならその御上も自治体の一種だけどね。国家だって自治体の一種だから。
地方自治体とは「自治体」という仕組みを再帰的にネストさせて権限を段階的に委譲して設計するというやり方。国内統治という問題に対する再帰的な「分割統治」アプローチ。
アメリカの郡はそのあたりでネストさせたときに州以下のレベルで自治体への分割がスッキリ尽くされてなくて「自治体A、自治体B、…、その他」という状態になっている話と理解した。アメリカ建国の歴史的経緯を考えるとわかるような気はしないでもない。
先のコメントに関して言えば自治の機能を持てば、それが民主制ベースだろうと独裁ベースだろうと世襲だろうとそれは設計の違いであって、いずれも自治体と考えているので、あまり変わってこないと考えています。現代日本の市町村も、明治日本で任命された県知事も、封建領主も皆「自治」。
さすがに余所の国の支配を受けているとかだと住民が関与できる程度によって自治とは言い難い事例もあるでしょうが、自分の国の支配であれば、トップダウンで作成されようと、ボトムアップで発生しようと、一応自治体であろうと考えています。その場合歴史的な理由による制度設計の違いは、そりゃあると思いますけれど。
「ああ見えて王というのは人気商売です」…というのは「ヴィンランドサガ」(8巻) [amazon.co.jp]でのアシェラッドのセリフですが、歴史的には王政や帝政すらもが発端は民主制に基礎をおいていたりする訳で独裁制と民主制は絡み合っている。そして地方自治体の歴史もトップダウンとボトムアップが絡み合って、歴史の長い国では何度も上から下から境界線が引きなおされている訳です。
アメリカの場合は歴史的に:
・移民者/開拓者のコミュニティというローカルな自治体からのボトムアップ・アプローチと、・連邦政府(外から見た時の「国家」)という広域自治体からのトップダウン・アプローチと
…があって、両アプローチの綱引きの結果がまだ生々しく残っていると。結果、組織的にある程度整備された自治体が存在しない領域が現代においても残っているということかなと理解しています。
日本だって特別区は日本国憲法93条2項の「地方公共団体」にあたらないからいってみれば市町村レベルの自治体がない地帯だよ
地方自治法上の「特別地方公共団体」が日本国憲法93条の「地方公共団体」に該当しないことを規定するような法令の条文は存在していないと思うけど。特別区は所掌事務も市に準じていて、日本国憲法第八章のいずれの条文も満たすわけだし、ちょっと書きすぎじゃないかな。
確か、現憲法施行当初の地方自治法では、戦中の都制を踏襲して、首都は特別に自治権無しにしてあったのが、今は「民主化」されて区長公選で市町村並の自治体になったんじゃなかったっけ。
本家/.のコメントを翻訳ソフトに掛けつつ斜め読むと、本家、つまりアメリカでも「当たり前」とは受け取られていないらしいのは少し安心したw
ただリバタリアニズムが進むと普及しかねないと危惧がもたれているようではある。特に問題の郡のあるテネシー州では増税で暴動が起きたくらいだそうで、公共サービスいらんから税金払いたくないという気風はあるようだ…。
どうやらこの家のあったオビオン郡には消防組織がないエリアがあり、そう言う場所は市の消防に頼っているようですね。それで市は市域外の人間には費用負担を求めるようになったらしいです。
# テレビをつけたらデーブ・スペクターがそうしゃべってたのを見ただけなので真偽は不明# というか郡で税金を集めて市の消防に払えよと思う
消防が受益者負担ってことは金のないやつは火事になっても知らんってことだよね。旧ソ連みたいな社会主義が良くないのは歴史が証明しているんだろうけど、資本主義の限界も見えてきている気がする。ならどうしたらいいかはわからないんだけど格差社会は間違ってる気がする。
スタートレックの世界にお金は無かった気がするけど違ったっけ?
経済システムを「資源配分問題を解き続ける情報システム」と思うと市場経済も計画経済もアーキテクチャの違いに過ぎないし、通貨は「算盤の珠」のように状態を記録するトークンに過ぎない。(なので遠い未来には手に取れるような通貨は必要なくなる可能性もなくはない。)
そして各アーキテクチャには解きやすいタイプの問題設定と解き難いタイプの問題設定がある。さらに両者を長所を生かし短所を補うように組み合わせたようなアーキテクチャも当然設計できる。
…というか現代の国家は実際組み合わせたような設計になっている。各国毎にバリエーションはいろいろあるが大雑把にいって公共事業、また各組織内ローカルの経済は計画経済的に機能し、それ以外の部分は市場経済的に機能する。
格差社会、貧困というのは配分の失敗であり(直接の失敗で不当な偏りができる場合以外にも、投資の失敗の結果として社会全体に資源が不足することもある)、形態は違うだろうが市場経済でも計画経済でも当然発生しうる。それは経済システム「バグ」みたいなものなのでその都度原因を調べて修正するしかない。
おそらく我々が目にするソフトウェアと同様に完成はなく修正作業に終わりはないが、知識がきちんと蓄積されておれば完成度は上がっていく筈。
ということは現在は、
バグを仕様だと言い張る、 なおしたつもりでもっと酷いバグを埋め込む
というような状態でしかも
改善できる人が居ない
って状態なのかもしれませんね。そもそも本番環境に近い開発環境なんてないんだから、いきなり本番リリースしてバグ出しするしかないし。
特定の国だけじゃなく全ての国の人が豊かに幸せになれる世界は来るのか?資源的に無理なのか?
少量の大麻は逮捕しません カリフォルニア、財政危機でhttp://www.asahi.com/international/update/1002/TKY201010020109.html [asahi.com]
カリフォルニア州で9月30日夜、少量の大麻を所持していても、逮捕せず、前科前歴に算入しないとする州法が成立した。同州のシュワルツェネッガー知事が法案に署名した。大麻の合法化ではないが、交通違反と同じ扱いになるという。訴追に必要な捜査機関や裁判所などの財政負担を軽くするのが狙いだ。
住民へのサービスを提供する資金が足りない以上、選別する必要があるということでしょう。その選別を住民自身が選べるというのはアメリカらしいと思いますが。
長く続いた共和党政権下で所得税の累進税率緩和を初めとしていろいろ富裕層と企業に有利な減税もしたはずだからそりゃ資金も足りなくなってるでしょうなぁ。
日本においても、地方に行くと消防団活動に参加しない家は「火事になってもお前の家には行ってやらん」というような脅しがある、という話をよく聞きますが?実際に火事になればそんなことはないのでしょうが、事後処理なんかについては面倒なことになるかもしれません。
自分もそう思ったけど、アメリカは家と家の間が広く大規模な山火事でもない限り延焼しにくいからかも。でも日本でも延焼する恐れがあるかもしれないというどちらかと言えば消極的な理由だし、別スレッドに消防団の負担金を払わない家が燃えるがままにされたという話が書いてあったから、同じなのかも。
やっぱり、火事と葬式なんじゃね?
他人の不幸は蜜の味
#ネタにマジレスだろうが、誰もマジレスしてないので一応。
割といい感じに田舎にすんでいますが、さすがに今はそれはないですよ。事後処理なんかもきちんと組織化されていますから、区別があることはありません。というか根本的に末端の消防団員は(地元の人間でない限り)そんなことは知りませんし、火事になったときはみんな必死ですから、そんなこと考えている暇はないです。また、当然ですが勧誘のときにそういった脅し文句を使ってはいけないと言明されています。
#だから「消防団に入ると楽しい」とか意味不明の言葉しか使えなくて困る。#楽しいわけねーだろ。ただ誰かがやらなければならないからやってるだけ。
万が一地元消防団員がアホぞろいで村八分的な対応をしたとしても、今は職業消防署員が主力ですから、消されないなんてことはないです。また基本的に火災があった場合、地元班(あるいは分団)の失点になりますから、わざと動きが悪くして全焼とかなんとかやらかしたら、割とがちがちの保守的な組織で、しかも「我々が地域を守る」といったプライドでかろうじて維持しているようなもんですから、まさに袋たたきですね。規定違反で首でしょう。下手すると刑事罰すらありえるかもしれません。
ただ…散々断ってきている家で火災が起きると、その家の人は激しく後悔するみたいですねそういった精神的な部分については知りませんが。
#とか書いても「村八分こえー」とかいって信じたくない人は信じないんでしょうけど…#正直この手の偏見を持っている人の頭の中は昭和初期のまま固まってんじゃないかと疑います
消防団員が本職でないかたばかりで構成されている
これだけで古い情報思い込んでるってわかるな。もしくは妄想か。日本で消防団員を本職にしている「常備部」は結構前に大阪を最後に廃止されているからもう日本中どこにもありませんよ。だから消防団員といったら本職の奴は誰もいない。
まさか常備消防本部(職業消防署員)と混同してるとか?確かに、常備消防本部がないところは離島などには存在しますが、そういったところで消防の機能を担うのは消防団ですが、そういった消防団の主力は主に自治体の職員です。当然ですね、消防がないということは救急がないことも意味しますから。だから実質的に地方公務員として消防活動によ
うちの実家で親に「あの家、村八分状態だから」って言われたことあるから「村八分」と呼ばれる状況は今でもあるよ。
消防団の年会費問題ではなく、地区の会費だったかの問題でもめたせいだったとは思うけど。
「村八分」の残りの二分は火事だというのに。残った二つは「葬式」と「火事」で、どちらも公共性が高いから今では自治体が担っているだろ。(火葬場と常備消防本部)だから近所の揉め事なんて関係なく、制度に従って粛々と処理されるから関係ない。ちなみに村八分で外される8つというのは、成人、結婚、出産、病気、住宅建築、水害、法要、旅行、ということでこちらはほっといても他所に迷惑をかけないから八分にされるという。
俺の知ってる田舎は村八分あるよ(キリッ とか言う前に、それぐらい調べような?あと元記事が「村八分は存在しないよ」という風に読めるなら、日本語勉強しような?
えっと。
別に調べる必要もなくその辺は知っているけれど、、、<村八分
#1837772では無いけれど、「ある」側の話をちょこっと聞いていたから多少の語弊は出るだろうと思いつつさらっと書き流したんだけど。。。
#さらっとスルーが正しいのだろうけれど、なんかヤな感じの流れに#なっているので、一応のエクスキューズ。#次にどんなレスが付いてもスルーだと思います。
> 消防団活動
しかも、実際の消火活動には糞の役にも立たない消防操法大会の練習なんですよね。消防団員が減ってる [fdma.go.jp]って、そりゃ当然でしょう。
> 実際に火事になればそんなことはないのでしょうが、
田舎じゃ普通にありますよ。ほかにも、自治体から仕事もらってる土建屋の従業員が全員消防団員とか(そして、なぜか町の職員は団員じゃない)。
来るのはきますよ、でも のんびりと・・・
もしくは「全焼なら火災保険が全額降りて新しい家に建て替えられる」けど、半焼だと火災保険はそれなりにしか降りない。燃え残った家に住めるわけでなく、結局全部取り壊して家を建て直さなきゃならないのにお金が足りない。
ので、ワザと中途半端に「半焼」状態にされたりしてね。
乾燥していない地域で家がレンガ作りとか単身赴任のワンルームで着替えのスーツ以外置いていないとかなら私だって消防料金別払いなら払いませんよ受益者負担で払う必要がある人だけが払えばいいんです
日本では固定電話が似たような状況になりつつありますね。電電公社の時代から全国に公平にサービスが提供されていました。(局規模により多少の基本料の差はありましたが)通信自由化で新規事業者が参入してくると、それらは過疎地をエリアに含めないため、NTTの負担が増えることに。NTTはユニバーサルサービスが法で義務付けられているため過疎地を切り捨てることができず、その結果として導入されたのが1番号あたり月7円前後の「ユニバーサルサービス料」ですね。まあ、これは「支払い忘れた」ということはありえませんが…
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【どうしてこうなった】 (スコア:1)
…というかどういう経緯でそんな仕組みになったか興味がある。
火災まで「受益者負担」って、そんなに税金払いたくなかったのか?>住民
極端に見えるが、アメリカならやりかねん感もあるので、
これが彼の地の地方自治ではままあることなのかどうかも知りたい…。
日本の地方自治体で真似したがるところがでてくる前に。
火災じゃなくても救急とかの公共防災サービスで。
阿久根市 [wikipedia.org]とか(あそこまで電波じゃないにしても東京都や大阪府でも)見ていて、
地方自治体が法を無視して(あるいは隙間を縫って)出鱈目し始めた時、
実際に阻止するとなると意外と大変そうだと思うようになった。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:5, 参考になる)
そのくせ地方自治体が既得権益を手放さないので、人口数千人の「地方自治体」がそれぞれ警察、消防、学校を持っています。
これらの末端の自治体は、直接税であるところの消費税と連邦・州からの交付金でやりくりします。
それと(汚職を防ぐために)借金禁止、余った予算の先送り禁止の州がほとんど。
そうすると、景気がちょっと悪くなるとあっという間に予算が底をつきます。
数年前からの不景気で、各自治体はぎりぎりの運営を続けており、だいたい教育予算がカット、次が警察、最後に消防の予算が消えます。
予算が付くまで小中学校を週三回にしたり、義務教育を止めたり、警察を警備会社にアウトソーシングするとか、消防署を取りつぶすとか。
日本では報道されていないと思いますが、大変な状況です。
>税金払いたくなかったのか?>住民
ですので、住民は(地方自治体には直接には)払っていないんですよ。
もちろん、支払える方々は私立学校、警備会社、消防会社と契約して守ってもらうわけですよ。
払えない人は、それなりの生活になるだけです。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
…なんと。
だとするとアメリカの地方自治の現状はシムシティ(直接の住民税あり)以下なのか…。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
そもそも日本と違い地方自治体のない地帯も多いんじゃなかったかな。
地方自治体は必要なら住民が作るもので。
アーミッシュとかもってないですよーと説明された気がする
日本も特別区民は市町村に当たる地方自治体もってないらしいから
そういうものなのか知らないが
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:5, 興味深い)
たぶん、今回の件は、自治体自体が無いです。
州によって違いますが(以下全部そうですが一般的に)
アメリカの州には郡が置かれていて、治安に関する責任者として、選挙により郡保安官が置かれます。
消防サービスまでは提供しないことが多いです。
郡とは別に、住民投票により自治体(市)を設立することができます。
自治体を設立すれば、市税を徴収し、市長や警察署や消防署などを置くことができます。
郡保安官が持っている州権力は、自治体に委譲されます。
どこにでも自治体がありそうなイメージがありますが、実際には人口の4割程度、国土の大半に自治体がありません。
今回のケースは、South Fulton市が近隣の自治体未組織地域に、有料で消防サービスを提供していた、ということでしょう。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
「自治体がない」は想定外…。
保安官もそうだけどアメリカって時々とんでもなく原始的な仕組みが残ってるからなぁ…。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
元々国土が馬鹿広くて、しかも、大部分が荒野な国だからねぇ。
荒野を開拓する→人が集まったら自治体を作るって流れで発展して、まだ、開拓出来る荒野が残ってるから、ある意味当然かと。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
そういうLvの話をするならその御上も自治体の一種だけどね。
国家だって自治体の一種だから。
地方自治体とは「自治体」という仕組みを再帰的にネストさせて
権限を段階的に委譲して設計するというやり方。
国内統治という問題に対する再帰的な「分割統治」アプローチ。
アメリカの郡はそのあたりでネストさせたときに州以下のレベルで
自治体への分割がスッキリ尽くされてなくて
「自治体A、自治体B、…、その他」という状態になっている話と理解した。
アメリカ建国の歴史的経緯を考えるとわかるような気はしないでもない。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
自治体って言葉自体が
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「ああ見えて王というのは人気商売です」 (スコア:2, 興味深い)
先のコメントに関して言えば自治の機能を持てば、それが民主制ベースだろうと独裁ベースだろうと世襲だろうとそれは設計の違いであって、いずれも自治体と考えているので、あまり変わってこないと考えています。現代日本の市町村も、明治日本で任命された県知事も、封建領主も皆「自治」。
さすがに余所の国の支配を受けているとかだと住民が関与できる程度によって自治とは言い難い事例もあるでしょうが、自分の国の支配であれば、トップダウンで作成されようと、ボトムアップで発生しようと、一応自治体であろうと考えています。その場合歴史的な理由による制度設計の違いは、そりゃあると思いますけれど。
「ああ見えて王というのは人気商売です」
…というのは「ヴィンランドサガ」(8巻) [amazon.co.jp]でのアシェラッドのセリフですが、歴史的には王政や帝政すらもが発端は民主制に基礎をおいていたりする訳で独裁制と民主制は絡み合っている。
そして地方自治体の歴史もトップダウンとボトムアップが絡み合って、歴史の長い国では何度も上から下から境界線が引きなおされている訳です。
アメリカの場合は歴史的に:
・移民者/開拓者のコミュニティというローカルな自治体からのボトムアップ・アプローチと、
・連邦政府(外から見た時の「国家」)という広域自治体からのトップダウン・アプローチと
…があって、両アプローチの綱引きの結果がまだ生々しく残っていると。
結果、組織的にある程度整備された自治体が存在しない領域が
現代においても残っているということかなと理解しています。
Re: (スコア:0)
〉・移民者/開拓者のコミュニティというローカルな自治体からのボトムアップ・アプローチと、
〉・連邦政府(外から見た時の「国家」)という広域自治体からのトップダウン・アプローチと
〉…があって、両アプローチの綱引きの結果がまだ生々しく残っていると。
日本では悪名高い全米ライフル協会ですが、「銃を持つ権利」は「自分達が選んだはずの政府が望まない圧政を敷いた場合の抵抗手段としての銃を」持つ権利なんですね。
日本人は秀吉の刀狩以来「お上」に抵抗する具体的な手段も意思も持たなくなってますが、良くも悪くもアメリカには未だ色濃く『わしらの作った国』って意識があるんでしょう。
Re: (スコア:0)
日本だって特別区は日本国憲法93条2項の「地方公共団体」にあたらないから
いってみれば市町村レベルの自治体がない地帯だよ
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
地方自治法上の「特別地方公共団体」が日本国憲法93条の「地方公共団体」に
該当しないことを規定するような法令の条文は存在していないと思うけど。
特別区は所掌事務も市に準じていて、日本国憲法第八章のいずれの条文も満たすわけだし、
ちょっと書きすぎじゃないかな。
Re: (スコア:0)
確か、現憲法施行当初の地方自治法では、戦中の都制を踏襲して、首都は特別に自治権無しにしてあったのが、今は「民主化」されて区長公選で市町村並の自治体になったんじゃなかったっけ。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:2, 参考になる)
本家/.のコメントを翻訳ソフトに掛けつつ斜め読むと、
本家、つまりアメリカでも「当たり前」とは受け取られていないらしいのは少し安心したw
ただリバタリアニズムが進むと普及しかねないと危惧がもたれているようではある。
特に問題の郡のあるテネシー州では増税で暴動が起きたくらいだそうで、
公共サービスいらんから税金払いたくないという気風はあるようだ…。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:2, 参考になる)
どうやらこの家のあったオビオン郡には消防組織がないエリアがあり、そう言う場所は市の消防に頼っているようですね。
それで市は市域外の人間には費用負担を求めるようになったらしいです。
# テレビをつけたらデーブ・スペクターがそうしゃべってたのを見ただけなので真偽は不明
# というか郡で税金を集めて市の消防に払えよと思う
資本主義 (スコア:2)
消防が受益者負担ってことは金のないやつは火事になっても知らんってことだよね。
旧ソ連みたいな社会主義が良くないのは歴史が証明しているんだろうけど、資本主義の限界も見えてきている気がする。
ならどうしたらいいかはわからないんだけど格差社会は間違ってる気がする。
スタートレックの世界にお金は無かった気がするけど違ったっけ?
Re:資本主義 (スコア:1)
経済システムを「資源配分問題を解き続ける情報システム」と思うと
市場経済も計画経済もアーキテクチャの違いに過ぎないし、
通貨は「算盤の珠」のように状態を記録するトークンに過ぎない。
(なので遠い未来には手に取れるような通貨は必要なくなる可能性もなくはない。)
そして各アーキテクチャには解きやすいタイプの問題設定と
解き難いタイプの問題設定がある。
さらに両者を長所を生かし短所を補うように
組み合わせたようなアーキテクチャも当然設計できる。
…というか現代の国家は実際組み合わせたような設計になっている。
各国毎にバリエーションはいろいろあるが大雑把にいって
公共事業、また各組織内ローカルの経済は計画経済的に機能し、
それ以外の部分は市場経済的に機能する。
格差社会、貧困というのは配分の失敗であり
(直接の失敗で不当な偏りができる場合以外にも、
投資の失敗の結果として社会全体に資源が不足することもある)、
形態は違うだろうが市場経済でも計画経済でも当然発生しうる。
それは経済システム「バグ」みたいなものなので
その都度原因を調べて修正するしかない。
おそらく我々が目にするソフトウェアと同様に完成はなく
修正作業に終わりはないが、知識がきちんと蓄積されておれば
完成度は上がっていく筈。
Re:資本主義 (スコア:2)
ということは現在は、
バグを仕様だと言い張る、
なおしたつもりでもっと酷いバグを埋め込む
というような状態でしかも
改善できる人が居ない
って状態なのかもしれませんね。
そもそも本番環境に近い開発環境なんてないんだから、いきなり本番リリースしてバグ出しするしかないし。
特定の国だけじゃなく全ての国の人が豊かに幸せになれる世界は来るのか?資源的に無理なのか?
Re:資本主義 (スコア:1, 参考になる)
逆に言うと、お金を積んでも人を動かすことができないシビアな世界でもあります。
人々は生活するために働くのではなく、社会のため、あるいは、人生を豊かにするために働くのです。これは凡人には辛い世の中でしょうね。
スタートレックの登場人物が、命への執着が薄く刹那的に危険な宇宙に乗り出していくのは、
裕福な貴族の家に三男あたりで生まれた人が、登山家になって世界最高峰にチャレンジするのと、
同じなのかもしれません。
金が無いのは首がないのと変わらん (スコア:0)
少量の大麻は逮捕しません カリフォルニア、財政危機で
http://www.asahi.com/international/update/1002/TKY201010020109.html [asahi.com]
住民へのサービスを提供する資金が足りない以上、選別する必要があるということでしょう。
その選別を住民自身が選べるというのはアメリカらしいと思いますが。
日本も懸命に後追い中 (スコア:1)
長く続いた共和党政権下で所得税の累進税率緩和を初めとして
いろいろ富裕層と企業に有利な減税もしたはずだから
そりゃ資金も足りなくなってるでしょうなぁ。
Re: (スコア:0)
日本においても、地方に行くと消防団活動に参加しない家は「火事になってもお前の家には行ってやらん」というような脅しがある、という話をよく聞きますが?
実際に火事になればそんなことはないのでしょうが、事後処理なんかについては面倒なことになるかもしれません。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:3, 参考になる)
Re: (スコア:0)
日本では、村八分にあっても火事のときは助けてもらえるのに・・・って
Re: (スコア:0)
自分もそう思ったけど、アメリカは家と家の間が広く大規模な山火事でもない限り延焼しにくいからかも。
でも日本でも延焼する恐れがあるかもしれないというどちらかと言えば消極的な理由だし、別スレッドに
消防団の負担金を払わない家が燃えるがままにされたという話が書いてあったから、同じなのかも。
Re: (スコア:0, オフトピック)
Re: (スコア:0)
やっぱり、火事と葬式なんじゃね?
他人の不幸は蜜の味
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:3, 興味深い)
#ネタにマジレスだろうが、誰もマジレスしてないので一応。
割といい感じに田舎にすんでいますが、さすがに今はそれはないですよ。
事後処理なんかもきちんと組織化されていますから、区別があることはありません。
というか根本的に末端の消防団員は(地元の人間でない限り)そんなことは知りませんし、火事になったときはみんな必死ですから、そんなこと考えている暇はないです。
また、当然ですが勧誘のときにそういった脅し文句を使ってはいけないと言明されています。
#だから「消防団に入ると楽しい」とか意味不明の言葉しか使えなくて困る。
#楽しいわけねーだろ。ただ誰かがやらなければならないからやってるだけ。
万が一地元消防団員がアホぞろいで村八分的な対応をしたとしても、今は職業消防署員が主力ですから、消されないなんてことはないです。
また基本的に火災があった場合、地元班(あるいは分団)の失点になりますから、わざと動きが悪くして全焼とかなんとかやらかしたら、割とがちがちの保守的な組織で、しかも「我々が地域を守る」といったプライドでかろうじて維持しているようなもんですから、まさに袋たたきですね。規定違反で首でしょう。下手すると刑事罰すらありえるかもしれません。
ただ…散々断ってきている家で火災が起きると、その家の人は激しく後悔するみたいですね
そういった精神的な部分については知りませんが。
#とか書いても「村八分こえー」とかいって信じたくない人は信じないんでしょうけど…
#正直この手の偏見を持っている人の頭の中は昭和初期のまま固まってんじゃないかと疑います
Re: (スコア:0)
他の地域では村八分的な要素が残っていても不自然ではないでしょう。
知人の話になりますが、消防団員が本職でないかたばかりで構成されている例は知っています。
断った相手を冷遇しているかまでは知りませんが。
Re: (スコア:0)
これだけで古い情報思い込んでるってわかるな。もしくは妄想か。
日本で消防団員を本職にしている「常備部」は結構前に大阪を最後に廃止されているからもう日本中どこにもありませんよ。
だから消防団員といったら本職の奴は誰もいない。
まさか常備消防本部(職業消防署員)と混同してるとか?
確かに、常備消防本部がないところは離島などには存在しますが、そういったところで消防の機能を担うのは消防団ですが、そういった消防団の主力は主に自治体の職員です。当然ですね、消防がないということは救急がないことも意味しますから。だから実質的に地方公務員として消防活動によ
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
うちの実家で親に「あの家、村八分状態だから」って言われたことあるから「村八分」と呼ばれる状況は今でもあるよ。
消防団の年会費問題ではなく、地区の会費だったかの問題でもめたせいだったとは思うけど。
Re: (スコア:0)
「村八分」の残りの二分は火事だというのに。
残った二つは「葬式」と「火事」で、どちらも公共性が高いから今では自治体が担っているだろ。(火葬場と常備消防本部)だから近所の揉め事なんて関係なく、制度に従って粛々と処理されるから関係ない。
ちなみに村八分で外される8つというのは、成人、結婚、出産、病気、住宅建築、水害、法要、旅行、ということでこちらはほっといても他所に迷惑をかけないから八分にされるという。
俺の知ってる田舎は村八分あるよ(キリッ とか言う前に、それぐらい調べような?
あと元記事が「村八分は存在しないよ」という風に読めるなら、日本語勉強しような?
Re: (スコア:0, 荒らし)
えっと。
別に調べる必要もなくその辺は知っているけれど、、、<村八分
#1837772では無いけれど、「ある」側の話をちょこっと聞いていたから
多少の語弊は出るだろうと思いつつさらっと書き流したんだけど。。。
#さらっとスルーが正しいのだろうけれど、なんかヤな感じの流れに
#なっているので、一応のエクスキューズ。
#次にどんなレスが付いてもスルーだと思います。
Re: (スコア:0)
発言を悪し様にとられたようなので、決して難癖つける意図ではないというエクスキューズを兼ねて。
> 万が一地元消防団員がアホぞろいで村八分的な対応をしたとしても、今は職業
> 消防署員が主力ですから、消されないなんてことはないです。
本職出ない方ばかりというのは、これを受けて、消防団員は職業消防署員が主力と思っての発言です。
消防団員が何もしなくても、職業消防署員が主流だから問題がない、という意味なら
こちらの読み違いです。
> 「それはお前のところだけがとくべうtで、地方はいまだに村八分があるののが自然だ」
自然といったつも
Re: (スコア:0)
> 消防団活動
しかも、実際の消火活動には糞の役にも立たない消防操法大会の練習なんですよね。
消防団員が減ってる [fdma.go.jp]って、そりゃ当然でしょう。
> 実際に火事になればそんなことはないのでしょうが、
田舎じゃ普通にありますよ。
ほかにも、自治体から仕事もらってる土建屋の従業員が全員消防団員とか(そして、なぜか町の職員は団員じゃない)。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
あいまいな記憶ですみませんが、数年前のニュースで、学校教師(もちろん公立)が消防団員になっていたことが公務員の兼業禁止規定に違反、というものがあったと思います。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1, 参考になる)
公務員もふつーに消防団に入れます。
ただし、実際にそんなことやってる公務員はまずいません。
Re: (スコア:0)
来るのはきますよ、でも のんびりと・・・
もしくは「全焼なら火災保険が全額降りて新しい家に建て替えられる」けど、半焼だと火災保険はそれなりにしか降りない。
燃え残った家に住めるわけでなく、結局全部取り壊して家を建て直さなきゃならないのにお金が足りない。
ので、ワザと中途半端に「半焼」状態にされたりしてね。
Re:【どうしてこうなった】 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
乾燥していない地域で家がレンガ作りとか
単身赴任のワンルームで着替えのスーツ以外置いていない
とかなら私だって消防料金別払いなら払いませんよ
受益者負担で払う必要がある人だけが払えばいいんです
Re: (スコア:0)
極端な例として、自動車が入れないような山奥に住んでいる人が電話で救急車を呼んだ、というケースを考えてみましょう。
救急車の到着時間を○分以内にするという目標のために、この人の家の前まで道路を、それも距離があるので到着時間短縮のために高速道路を作るべきでしょうか?
基本的な住民サービスはユニバーサルであるべきなのは理想として良いですが、現実としては過疎地に住む人は我慢しろ、ということになります。
人それぞれに事情があるとは思いますが、日本では居住地の選択の自由がありますので、たとえ先祖代々の土地であろうとも、そこに住むのは本人の選択ですので、文句があるなら便利なところに住め、ということになります。
Re: (スコア:0)
日本では固定電話が似たような状況になりつつありますね。
電電公社の時代から全国に公平にサービスが提供されていました。
(局規模により多少の基本料の差はありましたが)
通信自由化で新規事業者が参入してくると、それらは過疎地をエリアに含めないため、NTTの負担が増えることに。
NTTはユニバーサルサービスが法で義務付けられているため過疎地を切り捨てることができず、
その結果として導入されたのが1番号あたり月7円前後の「ユニバーサルサービス料」ですね。
まあ、これは「支払い忘れた」ということはありえませんが…