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変なモノ

外国語の間違った発音、気になるのは? 377

ストーリー by headless
発音 部門より
Qiitaの「IT業界で横行する恥ずかしい英語発音」というエントリーが話題になっているそうだ(やじうまWatchの記事)。

妙な発音・間違った発音として例に挙げられている単語の中には、単なるローマ字読みや読み間違いらしきもののほか、日本語で話すならこっちかな、と思われるものもある。IT関係に限らず、外国語には日本語では書きようのない発音もあるため、無理やりカタカナ表記をしてしまえば全く違う発音になってしまうこともあるだろう。個人的には仏系スーパーマーケット「Carrefour」の日本語読みが「カルフール」だと知って驚いたことがある。皆さんが気になる外国語の発音・日本語表記、または間違っているとわかっていてもそのように発音してしまう単語にはどのようなものがあるだろうか。元記事で取り上げられている正しい/誤った発音についても、ご感想をお聞かせいただきたい。
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  • by sitosi (38952) on 2015年06月20日 23時06分 (#2834334)
    外国語の単語語を日本語に音訳する時には、一般的には(=素人は)「聞こえた通りに正確に記述する」ことが正しいと信じているようです。だから「ハロー」じゃない「ヘロー」だ、いや「ヘロゥ」だとか、「ギョェテ」だとか不毛な論争が続くわけです。

    まず、ある言語を記述する時には発音を正確に表現する「表音文字」が好ましいと信じられていますが、実は「世間の常識、言語学の非常識」で、言語学的には文字は音を正確に表わすべきではなく「音素」を正確に表わすべきだと考えるのが定説です。(言語学的に言えば、「シ」を shi と表記したり、「フ」を fu、「チ」を chi と表記するヘボン式ローマ字は日本語の音韻体形を破壊するもので、とんでもない書記系だと言うことになります。)

    さて、日本語は音素の数が非常にと言うか、異常に少ない。さらに、日本語は開音節が原則です。開音節とは母音で終っている音節です。実際には日本語の単位は音節ではなく、拍(モラ)なのですが、専門的になるので、ここではそれには触れません。

    日本語の、この音素が極端に少なく、かつ音素の構造が極めて種類に乏しい、子音で終る閉音節が存在しないということにより、外国語の音を正確に日本語で表現することは最初から不可能です。

    英語の strike [ˈstɹaɪk] は単音節(1音節)ですが、日本語では子音連続が許されませんので su-to-ra-i-ku(ストライク)ないし su-to-ra-i-ki(ストライキ)と5音節になってしまいます。

    このような外国語を日本語に音訳する時には、それを翻字と言いますが、可能な限り「音素対応」を試みます。実際に耳に聞こえる音ではなく、英語の音素を日本語の音素に対応させます。

    言語学的には原理原則は明確なのですが、言語学などは非常にマイナーな学問分野です。(文科省は今回、日本中の国立大学に対して無用の長物の文学部を廃止せよと厳命したばかりです。)ところが、外来語は日常的に普通の人々がどんどん導入しますので、(しかも普通の人は元の発音をできるだけ正確に記述するのが正しいと信じているので)カオスが発生しているわけです。(さらに外国語を何語であれ英語で発音したものを日本語化しようとするので、もうシッチャカメッチャカ...。)

    なお、日本語のローマ字表記法ですが、日本では内閣(政府)が訓令で定めた日本国公式のローマ字表記が存在します。俗に「訓令式」と呼ばれるローマ字ですが、これは国際規格でも「ISO3602」として規格化されていますが、日本では一般的にはヘボン式ローマ字の方が普及しています。なんと、日本の外務省は政府の一下級機関に過ぎないのに、上部機関の政府(内閣)の定めた訓令式で旅券に氏名を記載することを長い間認めてきませんでした。これはよく考えると法治国家としては非常におかしいことではあったのです。実は言語学的に言えば訓令式ローマ字も色々問題を抱えてはいますが、一応音素表記を試みているので、ヘボン式ローマ字と比べれは百倍もマシな表記法です。(学者たちの間に訓令式ローマ字を使う者が多いのはそういう理由があります。)
  • by loose duce (47070) on 2015年06月20日 19時16分 (#2834180) 日記

    この手の話題の王様かと思っている warning が無かった。
    しょんぼり。

  • by Anonymous Coward on 2015年06月20日 19時32分 (#2834185)

    多種多様な人種で構成されているUSAの英語(米語)に正しい読みなんて存在しない。
    通じればそれが言語になる。こういうのを気にするから日本人は英語を話せないと思ってるんじゃないの?

    …だそうです。

    実際に彼の名前「George(仮名)」は一般的なものですが、
    本人、家族、友人、アメリカ、香港時代の同僚人で微妙に発音は違っていたそうです。

    逆に気になるのはLとRだそうで、意外と表音的な認識も強いんだなぁと思いました。

  • by Anonymous Coward on 2015年06月20日 20時54分 (#2834238)

    元記事のコメント欄にちゃんと反論があってよかった。

    widthの発音について
    http://www.slideshare.net/swwwitch/width [slideshare.net]

    widthを「ウィス」と表記するのは、midnightを「ミッナイ」と表記するようなもの。
    辞書を見てもdの発音はちゃんと書いてある。これはネイティブの主観では「(正確に発音するときは)発音すべき音」だということ。

    あと、母音のアとオの混同も、個人的には別にどっちでもよいかな。
    元の言語をどれと考えるかで変わってくるし(「ヌル」vs「ナル」)、それこそ英系英語と米系英語でも変わってくる(「ボディ」vs「バディ」)。
    日本語で「オ」に聞こえるアとかある。
    いちいち気にしてられないよ。

    元記事は「半可通」という言葉がぴったりあてはまる。

  • by NOBAX (21937) on 2015年06月20日 19時48分 (#2834192)
    なんて読めばいいのか一時期、揉めてましたね。

    個人的には、カタカナ表記された外国語は、由緒正しい日本語であるので
    日本人同士で通じれば、発音が原語から離れていようと、何も問題はないと思います。

    揺れを正すということは必要でしょうね。
    「ギョエテとは 俺のことかと ゲーテ言い」
    という川柳もあるくいらいですから。
    ゲーテには、ゴエテ、ギューテ、ギェーテ、ギューテ、ギョート、ギョーツ、
    ゲーテ、ギュエテ、ゲォエテ、ゴアタ、グウィーテ、ゲヱテー、ゲーテー、
    ゲェテー、ギョウテ、ギヨーテ、ギョーテ、ギョーテー、ギヨテー、ゴエテ、
    ギョテ、ギヨヲテ、ギヨオテ、ゲョーテ、ゲヨーテ、ゴエテー、ゲエテ、ギヨエテ、
    ゲイテ、ギョエテ、と、じつに二十九通り [goethe.jp]の書き方があるそうです。

    担当はNHK辺りでしょうか。
    ラーザル・ベルマンというピアニストが出現したとき、NHKがラーザリ・ベリマンと
    紹介したので別人かと思いました。
    彼については、今でも表記は割れています。
    • Re:ASUS (スコア:4, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2015年06月20日 20時18分 (#2834213)

      蛙の合唱かよ!

      親コメント
    • by shibuya (17159) on 2015年06月20日 21時00分 (#2834242) 日記

      ラーザル・ベルマンというピアニストが出現したとき、NHKがラーザリ・ベリマンと
      紹介したので別人かと思いました。

      Wikipedia日本語版のラザール・ベルマン [wikipedia.org]を見るまで
      「ラーザル読みはありえないだろう、ロシア人だとわかっていればふつうラーザリ」
      と信じて疑わなかったのですが、ロシア語のニュアンスをこそぎ落とすことがしばしば起きるのはフランス風をはじめありえない話ではないと納得しました。

      ロシア語: Ла́зарь Нау́мович Бе́рман ラーザリ・ナウーマヴィチュ・ビェールマン、ラテン文字の転写例: Lazar' Naumovič Berman

      みたいなミャフキー・ズナークの情報が格別の注意を払い続けない限り脱落してしまうラテン・アルファベットも原因の一端かな。語学教科書などを除くありふれた場所ではいたしかたなし。
      // 当の言語を常用する集団以外は知らなくてもおかしくない非明示的ルール…

      親コメント
      • by sitosi (38952) on 2015年06月21日 0時05分 (#2834380)
        彼はソ連のロシア連邦で生まれたのですが、実はロシア人ではなく、ユダヤ人です。そうなると、彼の母語が何だったのかによって、彼の名前の実際の発音は違ってくると思います。イディッシュ語が母語だったらイディッシュ語風の、つまりほとんどドイツ語風の発音だったでしょうし...。もし、母語がすでにロシア語に同化してしまったユダヤ人だったら、ロシア語風の発音だったでしょうね。

        ロシア語訛り風のイディッシュ語という可能性もあります。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年06月20日 19時58分 (#2834198)

    疎通試験コマンドの "ping" は、「ピン」じゃなくて「ピング」。

    障害発生時にテンパってた若いエンジニアが、先輩にhogehogeに「ピン打って」と言われて
    壁に貼られたネットワーク図に押しピンを打ったんで、それ以降「ピング」なんだそうな。
    Fの中の人が言ってた。
    現像バットと粉砕バットみたいなもんか、と妙に納得した。

  • カンピュターヴァイラス
    なんて通じない。

  • ちゃーなのかきゃらなのか知りたい。ちゃらという人もいたが。
    --
    char *A;
    モータースポーツ部 [slashdot.jp]
  • by shinshimashima (9763) on 2015年06月20日 19時07分 (#2834177) 日記

    ファラオなのかフェイローなのかファロアなのか。どれが正しい?
    #JRAではファラオ表記なのは知ってます。

  • by hoehoeman (47075) on 2015年06月20日 19時10分 (#2834178)

    外人の日本語発音も厳密には違う事が多いけど
    普通は微笑ましいだけだし

    気にしすぎでしょ

  • by ribbon (11750) on 2015年06月20日 19時46分 (#2834190) 日記

    というのが昔ありましてねえ。

    坊屋三郎さんの読み方が正しい、と言うことになるのかな。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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