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「文字は下手くそで、当時の下級役人が暗算の勉強をした木簡片ではないか」と書かれているのだが、1000年以上の後世の人々に下手くそと言われる作者の方が気の毒になってくる。
後世に残す目的である公文書ならいざしらず、単なる計算用紙でここまで言わなくてもw
この時代の字の練習というと臨書(手本通りに書き写す)中心で、古跡名筆を文字通り真似て書くことがよしとされました。そのため、識字者の数が限られていたこともあるのでしょうが、公文書などは非常に読みやすいものが多いです。また、筆跡は人を表すとされ、字の良し悪しが出世に響くような時代でしたから、公文書は真剣に書いたのです。
これが鎌倉時代に入ると教養の点でどうしても貴族に劣る武士などが書きものを残すようになりまして、文字も汚ければ文法(漢文)もいい加減な偽漢文などと呼ばれる文章が登場するようになります。
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最初のバージョンは常に打ち捨てられる。
確かに気の毒だ (スコア:4, すばらしい洞察)
後世に残す目的である公文書ならいざしらず、単なる計算用紙でここまで言わなくてもw
Re: (スコア:0)
この時代だと結構みんないつも綺麗な字を書いてたんじゃなかったっけ。
戦国時代あたりだと、重要な文書でもメチャクチャ汚い字で書いてる。
Re:確かに気の毒だ (スコア:2, 参考になる)
この時代の字の練習というと臨書(手本通りに書き写す)中心で、古跡名筆を文字通り真似て書くことがよしとされました。そのため、識字者の数が限られていたこともあるのでしょうが、公文書などは非常に読みやすいものが多いです。また、筆跡は人を表すとされ、字の良し悪しが出世に響くような時代でしたから、公文書は真剣に書いたのです。
これが鎌倉時代に入ると教養の点でどうしても貴族に劣る武士などが書きものを残すようになりまして、文字も汚ければ文法(漢文)もいい加減な偽漢文などと呼ばれる文章が登場するようになります。