ホバーボード飛行距離世界記録保持者、英仏海峡横断に挑戦 37
飛行 部門より
ホバーボードによる飛行距離でギネス世界記録保持者のFranky Zapata氏がイングリッシュ海峡(英仏海峡)横断に挑戦したが、中間地点のボート上に設置した給油用プラットフォームへの着陸に失敗し、挑戦は打ち切りとなったそうだ(BBC Newsの記事、 Mail Onlineの記事、 Franceinfoの記事、 The Vergeの記事)。
挑戦が行われたのは動力飛行機による初の英仏海峡横断が成功してからちょうど110年目となる7月25日。多くの人が見守る中、Zapata氏はフランス・カレーに近いサンガットの海岸を飛び立ち、約35 km離れた英国・ドーバーのセントマーガレッツベイを目指した。しかし、Zapata氏の姿が見えなくなって数分後、挑戦失敗が発表された。
Zapata氏のホバーボード「Flyboard Air」は5つの小型ジェットエンジンを搭載し、バックパックからケロシンを供給して飛行する。バックパックで約42リットルのケロシンを運ぶことができるが、35 kmを飛行するには途中で給油が必要となる。この日は波が高く、数センチメートルの差でプラットフォームを踏み外したとのこと。Zapata氏にけがはなく、今週再挑戦する計画だという。
Zapata氏は2017年、Flyboard Airが無認可の航空機に該当するとして、フランス当局から暫定的な飛行禁止を命じられたが、今年のフランス革命記念日(パリ祭)には軍のパレードとともにシャンゼリゼ通りを飛行している。なお、Zapata氏の保持するホバーボード飛行距離のギネス世界記録は2,252.4 m。Zapata氏によれば今回は自己最長となる22 km以上飛んだとのことで、失敗には程遠いと考えているとのことだ。