米作家によるメキシコ人が主人公の小説に対し、文化の盗用ではないかなどの批判 113
批判 部門より
米作家ジニーン・カミンズによる小説「American Dirt」が物議を醸している(Hon.jpの記事、 APの記事、 The New York Timesの記事)。
この小説はメキシコ人の主人公が麻薬組織から逃れるためにメキシコから米国へと向かうという内容だが、「正しいメキシコが描かれていない」「文化の盗用だ」などといった批判を受けているという。出版元であるFlatiron Books社はこの作品を大々的に宣伝し、Amazon.comでは売り上げトップ10に入った。人気作家のジョン・グリシャムやスティーブン・キングを含む多数の作家の推薦を取り付ける、といったPR活動も作品に対する批判の一端となっている。
この作品については、Oprah's Book Clubのセレクションから外すよう求める公開書状を82人の作家が連名でオプラ・ウィンフリーに送っており、賛同者はその後138名まで増加している。