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変なモノ

血中のアルコールを分解する飲料 Outox、フランスで物議をかもす 40

ストーリー by soara
トクホ取得をめざす…の? 部門より

masakun 曰く

酒の酔いをさまし二日酔いを緩和する効能をうたう缶入りの炭酸飲料「アウトックス(Outox)」がこのほどフランスでも発売されましたが、一方で飲酒運転を助長する製品だとして物議をかもしています(afpbb の記事)。

このベルギー生まれの飲料 Outox発売イベントの説明によると、血中のアルコールを「驚くべきスピード」で分解するという。しかしこれに対しアルコール問題の専門家から効果は科学的に実証されていない、飲酒運転を助長すると反発されているそうです。

Outoxという飲料自体は数年前から「世界初の抗二日酔いドリンク」として販売されていますが、今回フランスで問題になったのは血中アルコールをたちまち分解するような誇大広告だったからではないかと思います。日本にも二日酔いに効くと謳われる清涼飲料がありますが、はたして効果のほどはどうなのでしょう。ちなみにウコンの黄色色素に人への有効性を示す医学データはないそうですけどね(クルクミン:「健康食品」の安全性・有効性情報)

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by masakun (31656) on 2010年06月19日 2時31分 (#1782440) 日記

    二日酔いに効くと日本の酒呑みに定評のある「ウコンの力」のパッケージ [housefoods.jp]にはこう書いてある:

    秋ウコンの健康成分を凝縮したウコンエキスドリンクです。スッキリおいしく飲むことができ、1本でウコンの健康成分クルクミン30mgと、ビタミンB6、ビタミンEが摂取できます。生ウコン約10g分のウコンエキスを含有し、朝から夜まで忙しい方の元気と健康をサポートします。

    当然のことながら二日酔いに効くということは謳われていない。しかもハウス食品の研究成果 [housefoods.jp]を見ると、ウコンの中でクルクミンがどのように生合成されるかについての研究成果については学術論文が提示されているものの、肝心の健康機能の研究については「沢山の報告が出されています」とサラッと流されている。

    成分表などが手に入らなかったが、おそらく Outox も同レベルの飲料なのだろう。科学的な研究があるというだけでたちまちアルコールの血中濃度が下がるような宣伝をしたら、バッシングされてもやむを得ないだろうな。

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • 以前「広末浄化計画」ってCMしただけで「薬事法違反だ」なんて声があがったせいで、「からだ巡り茶」は結局微妙な言い回ししかできなくなりました。そういうのと同じことだと思いますよ。それに漢方ではウコンが「肝臓に良い」と昔から言われていますし、そのことを暗にCMで流すとまた薬事法違反になるから言えないというだけだと思います。

      親コメント
    • フランスには、日本のような薬事法はないのか?

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      • by Anonymous Coward
        EMAの規制(フランスもこれ)の大半は日本より厳しいですよ
    • 4人分のカレーのレシピでは、ターメリック大さじ1杯(約15g)
      秋ウコンのクルクミン含有量は3.6%という分析結果があるようなので
      カレー1人前には135mgのクルクミンが含まれていることになります。

      〆はラーメンでなくカレーにすれば良いのかな?
      親コメント
    • 日本では薬事法によって、効能があると言えないことになっていますので、
      ・本当はちゃんとした効能があるが、薬事法のために、効能を書けずに、ひどく曖昧な言い方になる
      ・効能なんてないのに、薬事法のために効能を言えないんですよといって、ひどく曖昧な言い方をする
      まるで違う2つのジャンルが、薬事法のために、1つのジャンルに混在してるように思います。
      • by Anonymous Coward on 2010年06月19日 23時58分 (#1782773)

        >・本当はちゃんとした効能があるが、薬事法のために、効能を書けずに、ひどく曖昧な言い方になる
        なんで薬として申請しないの?効能があるんでしょ?

        >・効能なんてないのに、薬事法のために効能を言えないんですよといって、ひどく曖昧な言い方をする
        これって薬事法のせいにしているだけですよね?ようは詐欺師の屁理屈を認めているだけ。
        『薬事法が詐欺の温床を作ってる』ちゅうのはさすがに言い過ぎなんでは?

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        • by Anonymous Coward on 2010年06月20日 9時57分 (#1782832)
          効能という単語の、日本語としての意味と、法律上の意味の違いですよ。
          科学的・医学的な成果とは別に、本人の気分としてなんとなく効き目があるような気がする意味での『効能』、
          本人の自覚として酔いが醒めた感覚とは別に、科学的に証明された効き目があるという意味での『効能』です。
          宣伝・PRで認められているのは後者のみですね。

          #1782653 のAC氏が言っている”ちゃんとした効能”ってのがどっちのことを指しているのかは知らんけど、
          前者を指しているなら詐欺的と言われかねないな。

          ただ、健康体の人にとっての、二日酔いとか倦怠感とか疲労感などといった感覚的な自覚症状については、
          対処したいときに欲するのは後者よりもむしろ前者だったりするから、面倒なんだな。

          薬事法が温床ってのは言いすぎっていうか、筋違いな気がするね。
          誤解を招くような宣伝はそれ自体がNGなんだから、薬事法が原因なわけじゃぁない。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          > なんで薬として申請しないの?効能があるんでしょ?

          薬という扱いになったら流通経路が限られたり、場合によっては医師の処方箋が必要になったりしますよ。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月21日 11時31分 (#1783056)
    異常なほどにアルコールにやられた肉体に効くのに
    二日酔いとちょこんと書くだけで、なぜかあまり
    アピールしていないという…

    ウコンの力なんかめじゃないよ、半端ないゼ
    • by Anonymous Coward
      > 異常なほどにアルコールにやられた肉体に効く
      (酒を)飲む前に飲んでおいても劇的に効きますね。これ [ssp.co.jp]と同じものですし、こっちは高くても売れるのであんまり宣伝したくないのでは?
    • by Anonymous Coward
      ありがとう。
      システィナCを買ってきて飲んでみたけど、すごい効き目だ。

      ハイチオールCと同じ成分(添加物は違うかも)で、ハイチオールCよりも安かった(210錠入りで1400円)
    • by Anonymous Coward
      肝機能をフルに強化するからね
  • by Anonymous Coward on 2010年06月19日 12時29分 (#1782540)
    個人的にはヘパリーゼは仕事してくれてる気がします。
    http://www.hepa.jp/ [www.hepa.jp]
    • by Anonymous Coward
      > 個人的にはヘパリーゼは仕事してくれてる気がします。
      二日酔いを治したいだけなら二日酔いに効くとはっきり効能書きがある薬 [ssp.co.jp]が普通に売られているわけで、そっちを使った方がいいと思うのですけどね。1回分あたりの価格もずっと安価ですし、わざわざ高い金払って効くかどうか怪しいものを使うよりは..
      • 歳とって肝臓にガタが来ると、薬もまた肝臓に負担をかけるので、気軽には飲めなくなります。
        役に立つとはいえ、薬も肝臓で毒と同じように分解除去されるので、肝臓にとっては負担増です。
  • by Anonymous Coward on 2010年06月19日 12時44分 (#1782548)
  • by Anonymous Coward on 2010年06月19日 13時38分 (#1782574)
    アルコールを体内で分解したものはアセトアルデヒドで、これが二日酔いの原因ではなかったかと。
    アセトアルデヒドを速やかに分解してくれる飲料なら試してみたい。
    • by Anonymous Coward
      「筋肉痛の原因は乳酸」と並ぶ誤情報らしいっすよそれ
      • by Anonymous Coward

        で、正しい情報はなに?

      • by Anonymous Coward

        シアナマイドの機序を考えればアセトアルデヒドが二日酔いの原因なのは自明
        >「筋肉痛の原因は乳酸」と並ぶ誤情報らしいっすよそれ
        で、正しい情報はなに?

        • 「筋肉痛の原因」は「筋繊維の断裂」ではないかと

          # マンガからの読み囓りですけども
          --
          少し…頭冷やそうか…
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2010年06月19日 19時47分 (#1782677)
            断裂自体というより、それによる炎症による痛みの方が大きいと思います。
            筋肉の断裂そのもので痛くなる場合もありますが、それはかなり危険な状態です。
            いずれにしろ、筋肉痛の場合はサプリや食物に頼るより、アイシングの方がはるかに効きます。
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            運動中の痛みは、乳酸が筋肉に溜まることで起こるんじゃなかったっけ?
            • by Anonymous Coward

              乳酸が疲労時に血中に増えるという結果からの誤解でしかありません。
              実際は疲労回復のために増えるのが正しいようです。
              運動して疲労したら更に疲労を促進する物質が増加するみたいに人間の体は不合理には出来ていません。

              で、二日酔いの原因は何?
              # 酒の飲みすぎとかいうなよ

              • by Anonymous Coward on 2010年06月19日 22時13分 (#1782728)
                >実際は疲労回復のために増えるのが正しいようです。

                ではなくて、代謝系のシフトによって最終産物が乳酸になるだけ。

                我々の細胞は、解糖系 [wikipedia.org]→TCA回路 [wikipedia.org](ミトコンドリアの呼吸鎖)を利用して(解糖+呼吸によって)グルコースからエネルギー(ATP)を産生します。このうち解糖系は酸素のない状態でも動きますが、TCA回路を回すためには酸素を必要とします。

                筋肉が活動するときには大量のエネルギーが消費されますが、このとき筋組織での細胞では呼吸ではなく解糖系によって大量のエネルギーを産生するよう、代謝系のシフトが見られます。解糖系では、グルコースからピルビン酸が作られますが、TCA回路が働いている場合、このピルビン酸はミトコンドリアに運ばれて、最終的には炭酸ガスと水(とエネルギー)になるわけです。ところが、TCA回路があまり働かない状態で解糖系が活発に動くと、細胞質に蓄積したピルビン酸が乳酸に変えられ、細胞外に排出されます。その、言わば「代謝のときの老廃物」として出来る乳酸が「筋肉に溜まる」と言われてるわけです。

                何でこういう代謝の変化が起きるのかについてですが、一つには筋肉を使い続けると、一時的に組織中の酸素濃度が下がるから、酸素がなくてもエネルギー代謝が可能になるように解糖系が優位に働く、ということ。また、こういった代謝のシフトは、癌細胞でも見られる(ワールブルグ効果 [wikipedia.org]と呼ばれる)現象なのですが、癌細胞の場合、代謝シフトが起こって解糖系が優位になる方がエネルギー産生の効率が上がるのではないか、とも考えられてます。

                一般に「呼吸の方が、解糖系よりも、産生できるATPの量は多い」と言いますし、実際「一分子のグルコースから」で考えると確かにそうなんですが、「時間あたりのエネルギー産生量」で考えるならば、解糖系をとにかくがんがん回して、その分グルコースもどんどん細胞内に取り込むようにした方が効率が高いのだ、と考えられてます。一般に癌細胞は正常細胞よりもグルコースの取り込みが非常に大きく、標識したグルコースの取り込みで癌を診断するPETによる診断などにも利用されてます。
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                しかし生物の仕組みってのは凄いもんだな。
                科学的に解明が進むほど神秘的なものを感じるってどういうことよ。

              • 放送大学の講義では、運動量がTCA回路だけで間に合わないくらい大きくなると解糖系も動員してエネルギーを供給するそうだ。
                乳酸は老廃物じゃなく、これもエネルギー源として使われる。

                --
                the.ACount
                親コメント
        • by Anonymous Coward
          危険だからやめたほうがいいが、シアナミドを飲むとお酒ちょっとで酔っ払えるぞ
        • by Anonymous Coward

          実際に二日酔いの症状が出てくるのはアセトアルデヒドが減ってかららしいので、アセトアルデヒドそのものが二日酔いの症状を起こしているのではないみたい。
          長時間アセトアルデヒドにさらされて神経細胞の状態が変わったとか、神経伝達物質が偏ったとかが二日酔いの症状なのだとか。
          私は専門家じゃないのでこれが正しいかどうかは知らないけど。

          • by Anonymous Coward on 2010年06月20日 19時19分 (#1782920)
            > 長時間アセトアルデヒドにさらされて神経細胞の状態が変わったとか、神経伝達物質が偏ったとかが二日酔いの症状なのだとか。

            なるほど

            そういえば、うつ病で苦しかったときの状態は、二日酔い状態に似てた。
            うつ病を説明するのに、二日酔いの状態が休みなく数ヶ月つづくと言えば、わかりやすいかもね。
            親コメント
      • by Anonymous Coward

        中学のとき、走った後すぐ座って休むと乳酸がたまって筋肉痛になるからって言われて
        しばらく我慢して座らなかったのに!

        #今は走ること自体できないほど体力ないけど

        • by Anonymous Coward
          運動した後いきなり停止して休むより、かるくジョギングしたりストレッチした方が回復は早いですよ。
    • by Anonymous Coward
      血中のアルコールをアセトアルデヒド以外に分解(もしくは化合)しちゃうってふれこみで売ればいいんじゃないの?
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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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