血中のアルコールを分解する飲料 Outox、フランスで物議をかもす 40
ストーリー by soara
トクホ取得をめざす…の? 部門より
トクホ取得をめざす…の? 部門より
酒の酔いをさまし二日酔いを緩和する効能をうたう缶入りの炭酸飲料「アウトックス(Outox)」がこのほどフランスでも発売されましたが、一方で飲酒運転を助長する製品だとして物議をかもしています(afpbb の記事)。
このベルギー生まれの飲料 Outox発売イベントの説明によると、血中のアルコールを「驚くべきスピード」で分解するという。しかしこれに対しアルコール問題の専門家から効果は科学的に実証されていない、飲酒運転を助長すると反発されているそうです。
Outoxという飲料自体は数年前から「世界初の抗二日酔いドリンク」として販売されていますが、今回フランスで問題になったのは血中アルコールをたちまち分解するような誇大広告だったからではないかと思います。日本にも二日酔いに効くと謳われる清涼飲料がありますが、はたして効果のほどはどうなのでしょう。ちなみにウコンの黄色色素に人への有効性を示す医学データはないそうですけどね(クルクミン:「健康食品」の安全性・有効性情報)
宣伝手法に問題があるのかな (スコア:3, 参考になる)
二日酔いに効くと日本の酒呑みに定評のある「ウコンの力」のパッケージ [housefoods.jp]にはこう書いてある:
当然のことながら二日酔いに効くということは謳われていない。しかもハウス食品の研究成果 [housefoods.jp]を見ると、ウコンの中でクルクミンがどのように生合成されるかについての研究成果については学術論文が提示されているものの、肝心の健康機能の研究については「沢山の報告が出されています」とサラッと流されている。
成分表などが手に入らなかったが、おそらく Outox も同レベルの飲料なのだろう。科学的な研究があるというだけでたちまちアルコールの血中濃度が下がるような宣伝をしたら、バッシングされてもやむを得ないだろうな。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
「からだ巡り茶」でも同じ問題が (スコア:2)
以前「広末浄化計画」ってCMしただけで「薬事法違反だ」なんて声があがったせいで、「からだ巡り茶」は結局微妙な言い回ししかできなくなりました。そういうのと同じことだと思いますよ。それに漢方ではウコンが「肝臓に良い」と昔から言われていますし、そのことを暗にCMで流すとまた薬事法違反になるから言えないというだけだと思います。
Re:宣伝手法に問題があるのかな (スコア:1)
フランスには、日本のような薬事法はないのか?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
EMEA ?
Re:宣伝手法に問題があるのかな (スコア:1)
秋ウコンのクルクミン含有量は3.6%という分析結果があるようなので
カレー1人前には135mgのクルクミンが含まれていることになります。
〆はラーメンでなくカレーにすれば良いのかな?
Re:宣伝手法に問題があるのかな (スコア:1)
〆ではなく、飲む予定がある日のお昼ごはんをカレーにする方が効果的ですよ。
即効性があるわけではないので。
# お昼にカレー、飲む直前にウコン含有系サプリ。時間に余裕があるなら寝る前にたっぷりと紅茶。
薬事法が詐欺の温床を作ってる (Re:宣伝手法に問題があるのかな (スコア:0)
・本当はちゃんとした効能があるが、薬事法のために、効能を書けずに、ひどく曖昧な言い方になる
・効能なんてないのに、薬事法のために効能を言えないんですよといって、ひどく曖昧な言い方をする
まるで違う2つのジャンルが、薬事法のために、1つのジャンルに混在してるように思います。
Re:薬事法が詐欺の温床を作ってる (Re:宣伝手法に問題があるのかな (スコア:1, すばらしい洞察)
>・本当はちゃんとした効能があるが、薬事法のために、効能を書けずに、ひどく曖昧な言い方になる
なんで薬として申請しないの?効能があるんでしょ?
>・効能なんてないのに、薬事法のために効能を言えないんですよといって、ひどく曖昧な言い方をする
これって薬事法のせいにしているだけですよね?ようは詐欺師の屁理屈を認めているだけ。
『薬事法が詐欺の温床を作ってる』ちゅうのはさすがに言い過ぎなんでは?
Re:薬事法が詐欺の温床を作ってる (Re:宣伝手法に問題があるのかな (スコア:1, 興味深い)
科学的・医学的な成果とは別に、本人の気分としてなんとなく効き目があるような気がする意味での『効能』、
本人の自覚として酔いが醒めた感覚とは別に、科学的に証明された効き目があるという意味での『効能』です。
宣伝・PRで認められているのは後者のみですね。
#1782653 のAC氏が言っている”ちゃんとした効能”ってのがどっちのことを指しているのかは知らんけど、
前者を指しているなら詐欺的と言われかねないな。
ただ、健康体の人にとっての、二日酔いとか倦怠感とか疲労感などといった感覚的な自覚症状については、
対処したいときに欲するのは後者よりもむしろ前者だったりするから、面倒なんだな。
薬事法が温床ってのは言いすぎっていうか、筋違いな気がするね。
誤解を招くような宣伝はそれ自体がNGなんだから、薬事法が原因なわけじゃぁない。
Re: (スコア:0)
薬という扱いになったら流通経路が限られたり、場合によっては医師の処方箋が必要になったりしますよ。
ハイチオールC (スコア:1, 興味深い)
二日酔いとちょこんと書くだけで、なぜかあまり
アピールしていないという…
ウコンの力なんかめじゃないよ、半端ないゼ
Re: (スコア:0)
(酒を)飲む前に飲んでおいても劇的に効きますね。これ [ssp.co.jp]と同じものですし、こっちは高くても売れるのであんまり宣伝したくないのでは?
Re: (スコア:0)
システィナCを買ってきて飲んでみたけど、すごい効き目だ。
ハイチオールCと同じ成分(添加物は違うかも)で、ハイチオールCよりも安かった(210錠入りで1400円)
Re: (スコア:0)
では何が効くか (スコア:0)
http://www.hepa.jp/ [www.hepa.jp]
Re: (スコア:0)
二日酔いを治したいだけなら二日酔いに効くとはっきり効能書きがある薬 [ssp.co.jp]が普通に売られているわけで、そっちを使った方がいいと思うのですけどね。1回分あたりの価格もずっと安価ですし、わざわざ高い金払って効くかどうか怪しいものを使うよりは..
若い人は薬を飲めるが (Re:では何が効くか (スコア:0)
役に立つとはいえ、薬も肝臓で毒と同じように分解除去されるので、肝臓にとっては負担増です。
物議をかもすぞ~ (スコア:0)
Re:物議をかもすぞ~ (スコア:2, おもしろおかしい)
醸した結果、アルコールができてしまうわけですね。
アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:0)
アセトアルデヒドを速やかに分解してくれる飲料なら試してみたい。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
で、正しい情報はなに?
Re: (スコア:0)
シアナマイドの機序を考えればアセトアルデヒドが二日酔いの原因なのは自明
>「筋肉痛の原因は乳酸」と並ぶ誤情報らしいっすよそれ
で、正しい情報はなに?
Re:アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:1)
# マンガからの読み囓りですけども
少し…頭冷やそうか…
Re:アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:1, 参考になる)
筋肉の断裂そのもので痛くなる場合もありますが、それはかなり危険な状態です。
いずれにしろ、筋肉痛の場合はサプリや食物に頼るより、アイシングの方がはるかに効きます。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
乳酸が疲労時に血中に増えるという結果からの誤解でしかありません。
実際は疲労回復のために増えるのが正しいようです。
運動して疲労したら更に疲労を促進する物質が増加するみたいに人間の体は不合理には出来ていません。
で、二日酔いの原因は何?
# 酒の飲みすぎとかいうなよ
Re:アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:5, 参考になる)
ではなくて、代謝系のシフトによって最終産物が乳酸になるだけ。
我々の細胞は、解糖系 [wikipedia.org]→TCA回路 [wikipedia.org](ミトコンドリアの呼吸鎖)を利用して(解糖+呼吸によって)グルコースからエネルギー(ATP)を産生します。このうち解糖系は酸素のない状態でも動きますが、TCA回路を回すためには酸素を必要とします。
筋肉が活動するときには大量のエネルギーが消費されますが、このとき筋組織での細胞では呼吸ではなく解糖系によって大量のエネルギーを産生するよう、代謝系のシフトが見られます。解糖系では、グルコースからピルビン酸が作られますが、TCA回路が働いている場合、このピルビン酸はミトコンドリアに運ばれて、最終的には炭酸ガスと水(とエネルギー)になるわけです。ところが、TCA回路があまり働かない状態で解糖系が活発に動くと、細胞質に蓄積したピルビン酸が乳酸に変えられ、細胞外に排出されます。その、言わば「代謝のときの老廃物」として出来る乳酸が「筋肉に溜まる」と言われてるわけです。
何でこういう代謝の変化が起きるのかについてですが、一つには筋肉を使い続けると、一時的に組織中の酸素濃度が下がるから、酸素がなくてもエネルギー代謝が可能になるように解糖系が優位に働く、ということ。また、こういった代謝のシフトは、癌細胞でも見られる(ワールブルグ効果 [wikipedia.org]と呼ばれる)現象なのですが、癌細胞の場合、代謝シフトが起こって解糖系が優位になる方がエネルギー産生の効率が上がるのではないか、とも考えられてます。
一般に「呼吸の方が、解糖系よりも、産生できるATPの量は多い」と言いますし、実際「一分子のグルコースから」で考えると確かにそうなんですが、「時間あたりのエネルギー産生量」で考えるならば、解糖系をとにかくがんがん回して、その分グルコースもどんどん細胞内に取り込むようにした方が効率が高いのだ、と考えられてます。一般に癌細胞は正常細胞よりもグルコースの取り込みが非常に大きく、標識したグルコースの取り込みで癌を診断するPETによる診断などにも利用されてます。
Re: (スコア:0)
しかし生物の仕組みってのは凄いもんだな。
科学的に解明が進むほど神秘的なものを感じるってどういうことよ。
Re:アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:1)
放送大学の講義では、運動量がTCA回路だけで間に合わないくらい大きくなると解糖系も動員してエネルギーを供給するそうだ。
乳酸は老廃物じゃなく、これもエネルギー源として使われる。
the.ACount
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:1)
下戸が飲むとそのとおり酔っ払わず即二日酔いです。頭がんがん痛いし気持ち悪いし。
Re: (スコア:0)
実際に二日酔いの症状が出てくるのはアセトアルデヒドが減ってかららしいので、アセトアルデヒドそのものが二日酔いの症状を起こしているのではないみたい。
長時間アセトアルデヒドにさらされて神経細胞の状態が変わったとか、神経伝達物質が偏ったとかが二日酔いの症状なのだとか。
私は専門家じゃないのでこれが正しいかどうかは知らないけど。
Re:アルコールだけ分解されても困ってしまう (スコア:1, 参考になる)
なるほど
そういえば、うつ病で苦しかったときの状態は、二日酔い状態に似てた。
うつ病を説明するのに、二日酔いの状態が休みなく数ヶ月つづくと言えば、わかりやすいかもね。
Re: (スコア:0)
中学のとき、走った後すぐ座って休むと乳酸がたまって筋肉痛になるからって言われて
しばらく我慢して座らなかったのに!
#今は走ること自体できないほど体力ないけど
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)