パスワードを忘れた? アカウント作成
12932652 story
マイクロソフト

米連邦地裁判事、Microsoftの弁護士が裁判所命令の抜け穴を探していると批判 26

ストーリー by headless
抜穴 部門より
Microsoftの女性技術職に対する待遇差別をめぐる米国でのクラスアクション訴訟で、Microsoftの弁護士が裁判所命令の抜け穴を探しているなどとして、シアトルの連邦地裁判事が批判したそうだ(The Seattle Timesの記事Above the Lawの記事WinBetaの記事Softpediaの記事)。

この裁判は、給与や昇進についてMicrosoftから差別的な待遇を受けたとして、元職員が2015年9月に提起したもので、2015年10月には現職員2名が加わっている。Microsoftは女性に対する差別待遇を否定しているが、この訴訟はクラスアクション訴訟となり、1年にわたって論争が続いている。

論争の主な内容は訴訟の条件やMicrosoftが開示すべき社内文書に関するものであり、6月にはJames Robart判事は2010年1月以降の社内文書を原告側に開示するよう命じている。しかし、Microsoftの弁護士が原告側に渡したのは2012年9月以降に勤務していた従業員に関する資料のみで、推定されるクラスのメンバーが含まれるのはこの期間のみだと主張しているという。

これに対しRobart判事は7日、Microsoftが同じ命令を出させようとしているとし、Microsoftの法務チームが過度に攻撃的であり、判事の出した命令の抜け穴を探しているなどと批判した。Robart判事によれば、Microsoftが関わった過去の訴訟でも同様のことが起こるのを見ているとのこと。

一方、Microsoft側の代理人を務める法律事務所Orrick, Herrington & Sutcliffeの弁護士は、Microsoftの法務チームが誠実に対応していると発言し、判事の命令に従っているとの考えを示した。これを聞いた判事は、Orrickが英語を話さないなどとして、本件に関する今後の手続きはすべてMicrosoftの最高法務責任者または訴訟担当重役の承認を経てから行うよう命じたとのことだ。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by ymasa (31598) on 2016年09月25日 9時45分 (#3085969) 日記

    法律の抜け穴を探すことじゃないの?

    • by iwakuralain (33086) on 2016年09月25日 11時08分 (#3085979)

      制度の不備を探すのと結果に対する不備は全くの別問題。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 11時00分 (#3085976)

      法律の抜け穴探すのとジャッジの命令の抜け穴を探すのとでは、
      まったく意味合いも心証も違うだろうさ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 12時03分 (#3085988)

        ですなあ。
        裁判においては裁判官の訴訟指揮権があり、
        これは訴訟手続きを進める上で裁判官が必要と認める事項を実行させるものだから、
        訴訟当事者が裁判官の指示の主旨を無視しているとなればそりゃあ問題になるわ。
        法律の抜け穴とは全く別の話。
        もしかしてわざと混同してるのかしらと思ったくらい間抜けな元コメントだ。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 12時40分 (#3085990)

    > これを聞いた判事は、Orrickが英語を話さないなどとして、本件に関する
    > 今後の手続きはすべてMicrosoftの最高法務責任者または訴訟担当重役の
    > 承認を経てから行うよう命じたとのことだ。

    こういうこと言う裁判官はいるのかいないのか、いないとすれば
    それはいわゆる文化の違いというやつなのだろうか

    # どっちの裁判官が良いとか好ましいとかって話は別にして

    • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 18時31分 (#3086081)

      差別の裁判なのに、英語を話せないと差別するって言い方は、どういう神経してんだろう。
      なんか上手いこと言ってやれみたいな感じで失敗した感じか、本気で母国語が英語でない人間の人権は制限しても良いと思っているのか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        > 人権は制限しても良いと思っているのか。

        英語を使えと命令しているのではない、英語を使える人(意思の疎通が出来る人)を介しなさいと命令している。裁判を進めるために必要なことだ、何処が悪い?

      • by Anonymous Coward

        アメリカで英語に不自由な人が弁護士資格取れると本気で思ってるの?

    • by Anonymous Coward

      そりゃこの裁判官の言う事は正しいよ。だって

      Microsoftの法務チームが誠実に対応していると発言し

      英語でなく日本語の発言ぢゃないですか。

      • by Anonymous Coward

        そーいや日本ではこういう時は「日本語でおk」って
        いうんだって思い出した

        • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 13時10分 (#3085995)

          スピークイングリッシュやイングリッシュプリーズはネットの掲示板以外でも実際に使う。
          ネットを全く使わないような人でも使う。だからオタクっぽい響きではない。
          ただし嫌味に聞こえることもある表現なので注意が必要。

          親コメント
          • by Anonymous Coward
            だから裁判官発言の趣旨は「英語でオk」ってことだろ?
  • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 13時13分 (#3085997)

    >Microsoftが同じ命令を出させようとしているとし
    不十分な資料しか提出してないのに、俺は提出したんだからお前の資料も全部見せろってマイクロソフトが言ってきてるの?

    • by Anonymous Coward on 2016年09月25日 16時56分 (#3086053)

      日本語でOK

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        整理すると…
        1.判事が「Microsoftは原告に2010年1月以降の社内文書を開示しろ」と命じた←これはOK
        2.Microsoftは原告に2012年9月以降の社内文書しか渡さなかった←これもOK
        3.Microsoftが同じ命令を出させようとしている←何と同じ命令なのかがわからない
        1をもう一度させようとしているという意味なら、抜け穴だとか批判することじゃないとおもうんだけど。
        もしかして二度同じ命令はできないっていう縛りでもあるの?

        • by Anonymous Coward

          MS「2012年9月以降の社内文書しか原告に関わることが記載されてない」
          判事「その証拠を出せ」
          MS「ないものはない」

          みたいな話だと思う

          どちらにしてもMSが無いと言い張ってる以上、提出を求めても存在しないものは出せないって水掛け論になるだけだし
          かといって民事で強制捜査って多分できないよなぁ、差し押さえなら可能かもしれないけど存在そのものが証明されてないモノを差し押さえる令状とか取れないだろうし
          裁判所は「攻撃的だ」とか言うんじゃなくて、2010年1月以降の「MSの社内文書すべて」を提出させて精査するしかないかもしれないけど、結局「それがすべてである」証拠はないし、それ全てを精査するコストも取れないから困ってる、って感じじゃないだろうか

          • by Anonymous Coward on 2016年09月26日 7時19分 (#3086232)

            論争の主な内容は訴訟の条件やMicrosoftが開示すべき社内文書に関するものであり、
            6月にはJames Robart判事は2010年1月以降の社内文書を原告側に開示するよう命じている。
            しかし、Microsoftの弁護士が原告側に渡したのは2012年9月以降に勤務していた従業員に関する資料のみで、
            推定されるクラスのメンバーが含まれるのはこの期間のみだと主張しているという。

            記事を読む限りだと

            MS「2012年9月以降の社内文書しか原告に関わることが記載されてない」
            判事「それを判断するのはこちらです」
            MS「関わることが記載されてないんだから提出する必要は無い」

            という話でしょう
            「その文書は存在しない」ではなくて、「関わりないんだから必要ない」とMSが勝手に主張している

            親コメント
          • by Anonymous Coward
            特に困ることはないんじゃないの?
            被告が証拠をもって反論しなかったことは原告の訴えが100%認められるのが裁判なのだから、2010年1月~2012年9月までに起きたことについて、MSの言い分を完全に無視した判決を出せばいいだけ。
            • by Anonymous Coward

              被告が証拠をもって反論しなかったことは原告の訴えが100%認められるのが裁判なのだから

              そんなことあってたまるか

              そもそも余程、特殊な例を除いて、証明責任は原告側になきゃおかしい
              そうじゃなきゃ「お前が犯罪者じゃない証拠を出せ、出せないから有罪」とか「お前が●●から金を借りてない証拠を出せ、出せないなら返済の義務ありと見なす」みたいなムチャクチャがまかり通るよ

              MSが「被告に関する文書が2012年9月より前のものはない」と言うなら、原告が取るべきルートは3つで
              ・裁判所を味方につけて「関係ないとMSが主張している文書も提出させて精査する」
              ・どこか別のルートで「2012年9月より前にも原告に関連する裁判資料がある証拠」を掴んできて提示する
              ・MSの社内文書は諦めて別の方向から原告側の主張を立証する
              のどれかじゃねーの?

              「存在しないものを要求して、あいてが無いと言ったら立証できないから原告勝利」とかアホだろ

              • by Anonymous Coward
                随分ナイーブな裁判感ですね
                日本の刑事裁判とアメリカの民事裁判ではすべてにおいて被告側が完全な立証責任を負います
              • by Anonymous Coward

                随分ナイーブな裁判感ですね
                日本の刑事裁判とアメリカの民事裁判ではすべてにおいて被告側が完全な立証責任を負います

                つまり俺が#3086429のACに「1年前に貸した100万円を返せ。証拠?借用書を#3086429の人が持ってるからそれが証拠だ」って訴訟起こせばどう転んでも勝てるのか。
                借用書を提出できなかったら「原告の訴えを100%認めること」になるし、金借りてない証明とかできるわけないしな。すげー。

              • by Anonymous Coward

                でっち上げで提訴されたら被告はどうすんの?
                黙って金払えってはなしになるの?

              • by Anonymous Coward

                債務不存在確認で反訴すればよろしい

    • by Anonymous Coward

      んーっと…

    • by Anonymous Coward

      japanese please

typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

読み込み中...