バーガーキングニュージーランド、人種差別的との批判により巨大箸でハンバーガーを食べる広告を中止 43
これで怒る人もいるのか 部門より
バーガーキングニュージーランドが期間限定メニュー「Vietnamese Sweet Chilli Tendercrisp」のキャンペーン動画をソーシャルメディアに配信したのだが、人種差別的だと批判されて配信をとりやめたそうだ(HuffPost、NZ Herald、Fox News、The Drum)。
バーガーキングは世界各国で変わったキャンペーンをたびたび実施しているが、批判を受けることも多い。このキャンペーン動画は箸に見えないほど巨大な箸を使ってチキンバーガーを食べようとする、というもので「あなたの味蕾をホーチミンシティーへ連れて行く」といった説明が付記されている。箸で西洋の食事をとるキャンペーン動画では、昨年Dolce&Gabbanaが中国市場でボイコットされる問題を引き起こしている。このメニューは既存のチキンカツバーガー「Original Tendercrisp」にスイートチリソースを追加したもののようで、それだけでベトナム風とする安直さも批判されている。ちなみに英語の「sweet chili(chilli)sauce」はタイ料理でチキンのディップとして使われるシロップ状の濃いソースを指す。類似のソースはベトナム料理でも使われるが、商品写真を見る限りはタイのスイートチリソースに見える。
なお、この広告は3月にテレビでも放送されていたが、「また3つ欲しくなる」といったフレーズで終わっていたことから、食べ過ぎを招くとの理由で当局から指導を受けて放送をとりやめ、ソーシャルメディアのみでキャンペーンを行っていたという。バーガーキングでは(文化の多様性に)無頓着だと受け取られる内容の広告を配信したことについて謝罪し、配信を中止したとのことだ。