ドイツの裁判所、病気である宿酔の予防・軽減効果をサプリメント食品に表示することはできないと判断 25
ストーリー by hylom
確実に効果があるものってあるのだろうか 部門より
確実に効果があるものってあるのだろうか 部門より
headless曰く、
ドイツ・フランクフルトの上級裁判所は23日、宿酔(二日酔い)は病気であり、サプリメント食品に宿酔の予防・軽減効果があると表示することは不当との判断を示した(プレスリリース、DW、B.Z. Berlin、The Local)。
この裁判は2種類(粉末と液体)のサプリメントを宿酔の予防や軽減に効果があると宣伝・販売する被告に対し、宣伝が不当表示にあたるとして業界団体が訴えていたもの。一審の地方裁判所が原告の主張を認める判断を示したため、被告側が上訴していた。
上級裁判所では「病気」の概念を幅広くとらえるなら、軽微なものや一時的なものを含めた身体の機能不全であるとの見解を示す。だるさや吐き気、頭痛といった宿酔の症状はアルコールという有害物質の摂取により引き起こされた病気であり、被告側の証拠でも被告が宿酔を病気とみなしていたことが明らかだという。ドイツの食品情報に関する法令では、食品に病気の予防や治療の効果があるとの印象を与えるような表示を直接的・間接的にかかわらず禁じていることから、サプリメント食品に宿酔予防・軽減効果を表示することは不当表示にあたると判断した。