「nonbinary」な性別への対応を進める航空会社 42
ストーリー by headless
対応 部門より
対応 部門より
2019年は自認する性別が全くの男性でも全くの女性でもない「nonbinary」がたびたび話題になったが、nonbinaryな性別に対応する航空会社も増えているようだ(Mashableの記事、 CBS Newsの記事、 USA TODAYの記事、Mashableの記事[2]、 CNN Travelの記事)。
ユナイテッド航空では3月から、予約やマイレージプログラムで顧客の敬称として「Mr.」「Mrs.」「Miss」「Ms.」といった性別を示す敬称に加え、性別を問わない敬称「Mx.」を選択できるようになっている。顧客の性別としては「M (男性)」「F (女性)」に加え、「U (非公開)」「X (指定なし)」を選択可能だ。
ユナイテッド航空では3月から、予約やマイレージプログラムで顧客の敬称として「Mr.」「Mrs.」「Miss」「Ms.」といった性別を示す敬称に加え、性別を問わない敬称「Mx.」を選択できるようになっている。顧客の性別としては「M (男性)」「F (女性)」に加え、「U (非公開)」「X (指定なし)」を選択可能だ。
また、アメリカン航空は最近、予約の際に性別として「U」または「X」を選択可能にするシステム更新を完了したという。ただし、Webサイトへのロールアウトは2020年を予定しており、これらの性別を指定するには現在のところアメリカン航空に電話をかける必要があるとのこと。
既に米国の一部の州や他の国では身分証明書の性別として「U」「X」を指定できるようになっており、米運輸保安庁(TSA)では予約システムでこれらの性別に対応するよう求めているそうだ。これにより、保安検査でトランスジェンダーの乗客に対する過剰な検査が減少することも期待されている。なお、指定する性別は身分証明書の性別と一致する必要があるため、自由にnonbinaryオプションを選択することはできない。
一方、欧州のLCCイージージェットは、機内アナウンスで「ladies and gentlemen」という呼びかけをやめ、性別に対してより包括的な言葉を使用するよう乗務員に求めたそうだ。エアカナダでも同様の計画が10月に報じられている。イージージェットの件を報じる記事には置き換える語句が示されていないが、エアカナダの場合は「ladies and gentlemen」を「everybody」に、「mesdames et messieurs」を「tout le monde」にそれぞれ置き換えるとのこと。ただし、エアカナダは具体的な開始時期を示していないとのことだ。