アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
英文化・メディア・スポーツ委員会、ゲーム内のガチャを賭博とみなして規制対象にするよう政府に勧告
英国会の文化・メディア・スポーツ委員会がビデオゲーム内で現実の金銭を払って購入するloot box (ガチャ) を賭博とみなし、規制対象にするよう勧告している(委員会の報告書、 Ars Technicaの記事)。
これは委員会がまとめた没入型および常習性テクノロジーに関する報告書の結論の一つとして示されているものだ。報告書ではloot boxで得られるゲーム内アイテムが現実の金銭で取引されたり、無許可の賭博として使われることに対し、ゲーム業界の対策が十分ではないという賭博委員会の見解に合意。loot boxは2005年賭博法(PDF)で賭博として規定される「金銭に相当するもの (money's worth) を得るためにプレイする運に左右されるゲーム (game of chance)」に相当するとして、運に左右されるゲームを規定する賭博法第6条にloot boxを明記するよう勧告している。また、loot boxを含むゲームタイトルに「賭博」ラベルを添付するよう政府がPEGIに勧告すること、loot boxを通じて賭博に触れることによる子供への悪影響がないことが確認されるまで子供がプレイするゲームでloot boxを許可しないことなども挙げられている。
男性高齢者、ほぼ3人に1人が就業
9月16日の敬老の日にちなみ、総務省統計局が統計からみたわが国の高齢者(65歳以上)の人口と就業の状況についてまとめている(統計トピックスNo.121)。
9月15日現在の推計値では総人口が前年比26万人減の1億2,617万人となる一方、高齢者人口は32万人増の3,588万人、総人口比は0.3ポイント増の28.4%で、いずれも過去最高となっている。
70歳以上では98万人増の2,715万人で、男性が1,137万人、女性が1,578万人。女性の総人口に占める70歳以上の割合は24.4%となり、ほぼ4人に1人が70歳以上ということになる。男性の総人口に占める70歳以上の割合は18.5%。年齢階級別では65歳~69歳が66万人減の873万人となったのに対し、70歳~74歳は45万人増の867万人、75歳~79歳は32万人増の723万人となった。
日本の高齢者人口の割合は世界で最も高く、国連による7月1日現在の推計値ではイタリア(23.0%)とポルトガル(22.4%)、フィンランド(22.1%)が続いている。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2065年には日本の高齢者人口の割合が38.4%に達する見込みだという。一方、国連の推計によれば韓国の2019年の高齢者人口の割合は15.1%だが、2050年には日本を上回り、2065年には42.1%に達する見込みとのこと。
高齢者の就業者数は15年連続で増加しており、2018年には過去最多の862万人(55万人増)となっている。うち男性は512万人で、就業率は33.2%となり、男性高齢者のほぼ3人に1人が就業していることになる。女性高齢者の就業者数は350万人、就業率は17.4%となっている。15歳以上の就業者総数に占める高齢者の割合は12.9%で、過去最高とのことだ。
鉄塔や電柱 耐えられる風の強さ基準見直しを検討
米疾病予防センターが電子タバコ使用に関連する可能性のある肺疾患の症例カウント方法を変更、症例は70件減少
米疾病予防センター(CDC)は12日、リキッド加熱式電子タバコ使用に関連する可能性のある肺疾患の症例カウント方法の変更を発表した(ニュースリリース)。
9月6日時点の症例数は450件だったが、カウント方法変更により9月11日時点では380件まで減少している。新たなカウント方法は、電子タバコ使用による肺疾患と確認済み (confirmed) 、またはほぼ確実 (probable) とみられる場合のみ症例数に含め、可能性があるとして州レベルで調査している段階の症例 (possible) は含めないというもの。一方、電子タバコ使用が原因の肺疾患による死亡者数は1名増えて6名となった。
カウントされる症例は90日以内に電子タバコ製品を使用 (vaping) または何らかの物質を加熱して吸入 (dabbing) した人の胸部X線写真やCTで肺浸潤が確認され、医療記録を精査して他の原因が排除された場合であって、検査で感染症ではないことが確認された場合は「確認済み」、いくつかの検査を行って感染症の可能性が排除された場合が「ほぼ確実」となる。このCDCによる新定義は8月末に各州と共有しているとのこと。
なお、肺疾患の発生とは別件だが、トランプ政権では急増する未成年者による電子タバコ使用への対策として、タバコ以外のフレーバー付き電子タバコを市場から排除する意向を示している。米食品医薬品局 (FDA) はこれを受け、今後数週間のうちにコンプライアンスポリシーを仕上げる予定だという。CDCでもこれを支持する声明を発表している。調査によると米高校生の4分の1が過去30日以内に電子タバコを使用したことがあり、フルーツやメンソール、ミントなどのフレーバーが人気とのことだ。