Razer のマウスドライバー、インストーラーにローカルでの特権昇格の脆弱性
Razerのゲーミングマウスやドングルで、ドライバーインストーラーに存在するローカルでの特権昇格の脆弱性が公表された(発見者のツイート、 Neowin の記事、 BetaNews の記事、 Windows Central の記事)。
この問題は、インストール先を選択するフォルダーピッカーから Windows PowerShell が起動できるというもの。インストーラーは SYSTEM の権限で実行されるため、ピッカーから起動した PowerShell も SYSTEM 権限となる。
つまり、標準ユーザーの権限でログインしている攻撃者が SYSTEM 権限を得るには、Razer のマウスやドングルを接続すればいい。Windows Update が自動でドライバーをダウンロードして SYSTEM 権限でインストーラーを実行してくれる。
また、「デスクトップ」などユーザーが自由に変更できるフォルダーをインストール先に指定すれば、サービスバイナリのハイジャックも可能だ。いずれも物理的なアクセスが必要となるが悪用は容易だ。
発見者の Jon Hat 氏は Razer に連絡したものの、反応がなかったため脆弱性を公表することにしたという。公表後に Razer から連絡があり、修正を進めていると伝えられたとのことだ。