
緊急事態宣言下における交通需給 (JALの場合) 92
ストーリー by headless
減便 部門より
減便 部門より
st1100 曰く、
緊急事態宣言下における交通需給を若干調べてみた。サンプルは日本航空の予約サイトで、2020年5月8日(金曜)分。
羽田→伊丹便は総数6便で総座席数1,237(ただし767の機材の違いは未調査(※1))、うち2便がエンブラエル190(座席数95)。総座席数は新幹線のN700系1編成(1,323席)より少ない。東海道新幹線を1日1本だけ走らせるようなものである。地方路線(※2)は基本的に1便だけに減便(※3)しているが、それにとどまらず三沢、秋田、山形、北九州、岡山は全便欠航(※4)。県内の別空港や新幹線に任せられるところは切り捨てるようだ。
エンブラエル190の活躍が目立つが、さすがに1便だけの地方路線では満席(※5)も生じている。
編注:
※1: 該当便の767はボーイング767-300ERであり、すべてファーストクラスの設定があるため、総座席数252のA25となる
※2: 羽田発の大阪・札幌・名古屋・福岡・沖縄を除く便を意図していると思われる(JAL国内線時刻表: PDF)
※3: 鹿児島は2便
※4: 5月6日までは便の設定があり、7日から運休となる模様。北九州は18日以降、それ以外は6月1日以降の運航再開を予定している(もしくは単に未定)ようだ。関空も7日~17日まで便の設定がない。また、宮古・石垣は直行便が運休しており、直行便は18日以降再開される。ただし、JALでは利用者の大幅減少が見込まれるとして、5月18日~31日の減便も検討しているとのこと
※5(追記): JALは現在、乗客が間をあけて着席できるよう一部の座席を指定不可としている。そのため、定員は総座席数の3分の2~半分程度になっているようだ
旅客よりも貨物のほうが深刻 (スコア:5, 興味深い)
国際線の方ですが、旅客機が大幅減便となった影響で、貨物スペースが全く取れません。航空貨物の場合、
定期の貨物やULD単位のチャーターで無い限り、貨物を上屋に入れないとブッキング出来ないのですが貨物搬入後1週間待ちは当たり前。
近海なら船のほうが速いんじゃ?と思うくらいです。
しかも値段もかなり上がってます。東京-上海が百数十円~だったものが倍以上。クーリエ系ではFedexが既にエコノミーを停止してプライオリティのみの扱いにするなど小口も高くなってます。
Re:旅客よりも貨物のほうが深刻 (スコア:1, 興味深い)
ネットワークインフラの機材なんて輸入が主だから、この影響モロに出てます。
L3 SW や FW の納期が2~3週間遅れとか…
通関コストは原材料費として原価に上乗せしてるけど、お客さんに対しては申し訳ないなあ。