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電力

Apple、バッテリーの劣化したiPhoneのパフォーマンス低下を巡る英国での訴訟は根拠がないと反論

タレコミ by headless
headless 曰く、
バッテリーの劣化した iPhone のパフォーマンス低下問題に関する英訴訟について、Apple が根拠のない訴えだと反論したそうだ (The Register の記事Reuters の記事裁判所文書: PDF)。

Apple はバッテリーの劣化した iPhone でピーク時の予期せぬ電源断を防ぐためとして、パフォーマンスを絞る機能を 2016 年に iOS 10 で追加した。しかし、パフォーマンスを絞る理由やバッテリー交換で元のパフォーマンスに戻ることを周知していなかったことから、本件を認めた Apple は強い批判を浴びることになった。米国では本件が発覚した 2017 年から複数の訴訟が提起されており、イタリアフランスでは当局が Apple に罰金を科している。

英国で昨年になって競争審判所 (CAT) に提起された本訴訟は、独占禁止法違反についてのみ認められる英国式のクラスアクション訴訟だ。英国式のクラスアクション訴訟は米国と同様にオプトアウト方式で、一定の条件を満たす人は自動的にクラスのメンバーに含まれる。本件ではプリインストールまたはアップデートで iOS 10.0 以降を実行する iPhone の英国での購入・使用者およそ 2,600 人がクラスメンバーとなり、総額およそ 7 億 6,800 万ポンドの損害賠償を求めている。

原告側の主張は Apple が iPhone / iOS 市場で独占的な立場を悪用してピーク電力を供給できない欠陥バッテリーを搭載した iPhone をプレミアム価格で販売し、その後の iOS アップデートでプレミアム価格に見合わないレベルまでパフォーマンスを低下させたというものだ。しかし、バッテリーがピーク電力を供給できなくなったのは長期使用による劣化によるもので、欠陥バッテリーを搭載した iPhone に関しては Apple が無償交換を行っている。

そのため、Apple は訴えが根拠のないものであり、少数の (バッテリー欠陥が判明した) iPhone 6s はバッテリー無償交換を提供したと反論。2017 年に提供した電源管理ツールは iPhone 6 のパフォーマンスを平均 10% 低下させるだけだとも述べているとのことだ。
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