がん患者のリンパ球を分析する「個人に合わせた」免疫療法で乳がんを完治できたという研究結果
タレコミ by hylom
hylom 曰く、
免疫細胞の一種であるリンパ球をがん患者から取り出し、がん細胞に反応するリンパ球の種類を特定した上でそれに対応する免疫治療薬と共に体内に戻すという手法でがんを感知できたという研究結果が報告された(AFP、ブルームバーグ、論文、ScienceDaily)。
この研究で使われたのは、Adoptive Cell Transfer(ACT)というもの。この手法は悪性黒色腫(メラノーマ)の治療には有効とされていたが、胃や食道、卵巣、乳などのガンには効果が弱いとされていた。今回は患者の腫瘍浸潤リンパ球(tumor-infiltrating lymphocyte、TIL)を採取し、研究室で大量に培養してそれを患者に戻すという手法が用いられたという。
免疫療法について、効果が明らかにされているものは限られており、現在効果があるとされているものの多くは「免疫チェックポイント阻害剤」といった体内の免疫の活性化を持続させるもので、今回のような免疫細胞療法についてはまだ安全性や有効性が確認されていなかったという(国立がん研究センター)。
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