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"悪"によるコード利用許さず。オープンソース開発者の抗議で米移民当局と契約更新を止める結果に

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米国政府の移民・関税執行局(ICE)には多くの敵がいる。原因は米トランプ大統領の不法移民政策により、何千人もの移民の親子を引き離したことだ。その余波が意外なところに広がっているそうだ。

最近になって、DevOpsツールを手掛けるChef Softwareなどのソフトウェア企業が、ICEと契約していることが判明した。オープンソース開発者のSeth Vargo氏は、同氏のオープンソースプロジェクトである「Chef Sugar」が、Chef Softwareに使用されていることを知り、Chefのエコシステムからコードを削除した。その結果、当然ながら問題が発生した。

Chef Softwareの最高経営責任者(CEO)Barry Crist氏によれば、同社はすぐにこの事態が「多くの顧客の本番稼働システム」にダメージを与えたことを把握。同社は、古いバージョンのChef Sugarのソースコードを探して、自社のGitHubアカウントにアップロードし、ソフトウェアを再び提供して使えるようにした。

だが、それだけでは終わらなかった。Chef Softwareの社内と社外の両方の開発者が、Vargo氏の行動を支持。開発者や顧客は、異口同音にChef SoftwareにICEとの関係を断つことを迫ったという。Crist氏はICEとの契約を維持する方針を示す声明を発表したが、その結果、開発者や顧客は、異口同音にChef SoftwareにICEとの関係を断つことを迫ったとしている。

最終的にChef SoftwareはICEおよびCBP(米税関・国境警備局)との契約が来年終了した後は、契約を更新しないことを決めた。一方でChefは、現在の契約で求められている義務を完全に履行すると発表している。Vargo氏は、「この件についてこれ以上発言することは許されていないが、これは完璧な解決ではないが、始まりではある」とツイートしている。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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