脳内のグリア細胞、認知症などと関連する研究が進む。治療薬につながる可能性も
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
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人の大脳には百億個以上の神経細胞があるが、それとは別に神経細胞と同等以上の数の「グリア細胞」があり、重要な役割を果たしているそうだ。グリア細胞がうまく働かないと、認知症など神経細胞に関わる様々な病気を引き起こすという説が有力になっているらしい。
名古屋大学の和気弘明教授らはグリア細胞の約1割を占める「ミクログリア」に着目した。ミクログリアはこれまで、免疫を担当すると考えられていたが、和気教授は、神経細胞の回路形成を調節していると推測した。レバーを引いて水を飲むようマウスに学習させる実験では、ミクログリアのないマウスは水の飲み方をうまく学習できなかった。ミクログリアの新たな機能の発見に確信を深めているという。
量子科学技術研究開発機構の樋口真人部長や田桑弘之研究員らも、マウスの脳を観察しミクログリアの働きを調べている。企業も創薬につなげようと動きだした。日本ケミファはつらい痛みが続く神経障害性疼痛の治療薬を開発中だ。富士フイルムはアルツハイマー病治療薬の治験を19年度中に欧州で始める予定だとしている。
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