世界の石炭火力発電所、今年はほぼ半数が赤字に

あるAnonymous Coward 曰く、

新型ロナウイルス感染拡大が続く中、中国など各国は経済を支援するため、石炭火力発電所のさらなる建設を検討している。英環境関連シンクタンクのカーボン・トラッカーは、世界で稼働中もしくは計画中の石炭火力発電所の95％について、収益性を分析した。

その分析結果によれば、稼働中の6696発電所および計画中の1046発電所を調査した結果、今年は46％が赤字となり、この割合は2019年の41％から拡大する見通しだという。調査は卸電力取引市場などでの収入や、運営コスト、炭素価格などの推計値を基に実施した。また、赤字発電所の割合は再生可能エネルギーや安価なガスが石炭よりも優位に立つ中、2030年までに52％に上昇するとの見通しも示した。

現在、中国は1000ギガワット（GW）超の石炭火力発電所を有しており、これは同国全体の発電設備容量の約6割を占めており、約100GW分が建設中となっている（Reuters、Slashdot）