Facebookの従業員、ザッカーバーグCEOのトランプ発言容認に反発

あるAnonymous Coward 曰く、

Facebookで働く労働者たちは、CEOであるマーク・ザッカーバーグが、ドナルド・トランプ大統領の投稿に行動を起こさないという説明に失望を表明した。

問題となっているトランプ大統領の投稿は、白人警察官による黒人暴行死事件への抗議デモが、全米に拡大している件に対するもので、トランプ氏は略奪者を「ごろつき」と呼び、「州兵を送り込む」と書き、さらに「略奪が始まれば、発砲が始まる」と警告した。Twitterは二つ目の投稿について、「暴力を賛美する」内容だと判断してツイートに警告ラベルを付与した。FacebookはTwitterが非表示にしたのと同じトランプ米大統領のFacebookとInstagramへの投稿を非表示にしない対応をとった（Bloomberg）。

マーク・ザッカーバーグCEOは5月29日、トランプ米大統領のFacebookとInstagramへの投稿を非表示にしない理由について、自身のFacebook投稿で説明を行った。「（前略）ポリシーに明記されている特定のリスクを引き起こさない限り、可能な限りの表現を可能にすべきという立場だ。（中略）。政府が武力配備を計画していることを人々が知る必要があると判断し、投稿を残すことにした」と説明している（ITmedia）。

この発言について、ニュースフィード部門の製品デザインディレクター、ライアン・フレイタス氏は「マーク（ザッカーバーグ氏）は間違っている。彼の考えを変えるために可能な限り大きな声を上げていく」と指摘。社内変革に向け同僚に働き掛けていくと発言。また製品管理部門ディレクターのジェイソン・トフ氏は「誇りに思えない。大半の同僚も同じように感じている」などの発言に対する反発が広がっている（ロイター、Bloomberg、Slashdot）。

なお、ザッカーバーグ氏がトランプ大統領への対応に消極的なのは、通信品位法230条の問題を抱えており、政府や議会につつかれたくない、というかTwitter余計なことするな的な気持ちがあるんじゃなかろうか。