ムペンバ効果 温度むらのある物質は均一な温度の物質より早く冷える

tamaco 曰く、

お湯が冷たい水よりも先に凍ることがある。
1963年にタンザニア13歳の少年、ムペンバ君は、熱い水のほうが冷たい水よりも早く凍ることを発見し、学校で研究成果を発表した。ムペンバ効果の原因は物理学永遠の謎だった
しかし謎は解明され温度のむらが原因だと判明する

直感に反したこの現象について、2300年前のアリストテレスは「お湯を早く冷ますには、まず日なたに置くべきである」とした。

熱いモノのほうが冷たいモノより早く冷却するという現象は、水以外にも磁気系、クラスレート水和物、ポリマー、ナノチューブ共振器、量子系、低温ガスなどでも起こる。
さらには一番単純なビーズをレーザーで熱し水で冷却する実験でも再現できた。

研究内容はカナダ、サイモンフレイザー大学のアビナッシュ・クマール氏らによってまとめられ、8月5日に世界で最も権威ある学術雑誌「Nature」に掲載された

温度にむらがあるとき局所的に高温になった物質は低温の分子状態に素早く移行できる
ムペンバ効果を現実の熱システムに応用できれば温度革命が起こるかもしれない。

情報元へのリンク

2008年ためしてガッテン実験

[tamaco (19059)]

どうするどうなる?大槻教授 [j-cast.com]

物理学者の大槻義彦早大名誉教授は、公式ブログの08年7月22日付日記で、読者からのメールで放送を知ったとしたうえで番組批判を展開。ムペンバ効果については、お湯にすると分子構造が変わってしまうことになるとして、「どうして、20～30℃熱しただけで分子構造が変わるでしょうか？」と疑問を投げかける。そして、「どんな科学者のグループが再現実験をやっても同じ結果が出なければ、ひとつの物理現象とは言えません」として、その現象を紹介したNHKを痛烈に批判している。

Re:2008年ためしてガッテン実験

[minet (45149)]

当時のスラド記事はこれ
https://srad.jp/story/08/08/01/1027244/ [srad.jp]