仏裁判所、子供の名前に「Nutella」は不適切と判断 82
子にユニークな名前を付けたがるのは世界共通なのか 部門より
昨年の話となるが、子供の名前として「Nutella」は不適切との判断をフランス・バランシエンヌの家庭裁判所が示していたそうだ。NutellaはGnutellaの名前の由来としても知られる、チョコレート風味の甘いヘーゼルナッツペースト(La Voix du Nord、BBC News、Huffington Post、AFPBB News)。
昨年9月に誕生した女の子に両親がNutellaと名付けたところ、子供の不利益になるとして役所の担当者が地方検事に通知したため、家庭裁判所で審理が行われることになったそうだ。11月に開かれた審理に両親は出席しなかったが、判事はNutellaがパンなどに塗るスプレッドの商品名であり、このような名前はからかいの対象になるなど、子供の利益にならないと指摘。名前の登録を取り消して「Ella」に変更するように命じたという。
かつてフランスではリストに掲載されている名前から子供の名前を選んでいたが、1993年から自由に選べるようになっている。ただし、子供の不利益となる名前が付けられないように、地方検事には不適切な名前を家庭裁判所に報告し審理を行わせる権限があるそうだ。今年の1月5日にも女の子に「Fraise(イチゴ)」という名前を付けることが不適切と家庭裁判所が判断し、両親は子供の名前を「Fraisine」に変更することを決めたとのことだ。